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イチケイのカラスの1話~最終回までの無料視聴方法は?無料動画と見逃し配信!

ドラマ

竹野内豊さんが主演を務めるフジテレビの月9ドラマ「イチケイのカラス」の1話から最終回結末までの無料動画配信や見逃し配信、全話のあらすじやネタバレなどを紹介していきたいと思います。

このドラマは原作は浅見理都さんによる漫画なので、ある程度漫画を読めばネタバレになりますが、ドラマオリジナルのストーリーもしっかり作られると思います!

このドラマ「イチケイのカラス」の動画配信・見逃し配信は動画配信サービス「FODプレミアム」のみになります。

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ドラマ「イチケイのカラス」の放送内容

フジテレビでは2021年4月より、竹野内豊さん主演の月9ドラマ『イチケイのカラス』をお送りします。

これまで弁護士、検察官が主人公のリーガルドラマは数多く放送されてきましたが、刑事裁判官を主人公として描く民放連続ドラマは意外にも今作が初。

馴染みが薄く、冷たいエリートと思われがちな裁判官と裁判所書記官ですが、今作では彼らの人間臭く温かみのある活躍に光を当てていきます。

竹野内さんは東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称:イチケイ)の刑事裁判官・入間(いるま)みちおを演じ、公平さを象徴する黒色の法服に身を包みます。

自由奔放で型破りなみちおと、みちおに振り回されながらも真実をつかもうと奔走するイチケイメンバーの活躍をコミカル&ビターに描く、全く新しい爽快リーガルエンターテインメントがここに誕生します!

原作は浅見理都さんにより2018年に発刊された人気コミック『イチケイのカラス』(講談社モーニングKC刊)。

綿密な取材を重ねて紡がれたリーガルコミックの傑作であり、法曹界の中でもファンが多い作品です。

脚本を務めるのは『絶対零度』シリーズ(2010・2011・2018・2020)や『やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる』(NHK、2018)などを手がけた浜田秀哉さん。

ビターな事件を扱う一方で、みちおや坂間のコミカルなやり取りやクスッと笑えるポップな世界観にも期待が高まります。

さらに、劇中音楽を担当するのは『HERO』シリーズ(2001・2014)、『半沢直樹』シリーズ(TBS、2013・2020)をはじめ、数々の名曲を世に送り出してきた巨匠・服部隆之さん。

どんな音楽で今作をドラマチックに彩ってくれるのかご期待ください。

型破りなクセあり裁判官・入間みちおと超堅物エリート裁判官・坂間千鶴――性格も価値観も事件へのアプローチも全て真逆の二人が運命的な出会いを果たした時、難事件の裏に隠された真実が明らかになっていきます!

笑いあり、涙あり、サスペンスありの爽快リーガルエンターテインメント『イチケイのカラス』は4月スタートです!

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ドラマ「イチケイのカラス」1話から最終回までのあらすじネタバレ

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性格も価値観も事件へのアプローチも全て真逆の二人が運命的な出会いを果たした時、難事件の裏に隠された真実が明らかになっていきます!

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ドラマ「イチケイのカラス」1話のあらすじネタバレ

入間みちお(竹野内豊)は、東京地方裁判所第3支部第1刑事部<通称:イチケイ>の刑事裁判官。

元弁護士という異色の経歴を持つみちおは、ヒゲを生やし、服装はカジュアル、とぼけた発言もしばしばという、お堅い裁判官のイメージとはほど遠いゆるい空気をまとった男だが、先入観に一切とらわれない自由な観察眼と、徹底的に調べ上げる探究心を持ち、弁護士団や検察官の双方から恐れられているクセ者だ。

そんなみちおを見守っているのは、イチケイの部長で、有罪率99.9%といわれる日本の刑事裁判において30件あまりの無罪判決に関わっている伝説の裁判官・駒沢義男(小日向文世)と、元傍聴マニアで、みちおのファンを公言している裁判所書記官の石倉文太(新田真剣佑)。

また、お人よしの主任書記官・川添博司(中村梅雀)、3つ子の母でもある姉御肌の裁判所書記官・浜谷澪(桜井ユキ)、物おじしない新人の裁判所事務官・一ノ瀬糸子(水谷果穂)も、しばしばみちおに振り回されつつ、イチケイを支えているメンバーだ。

そのイチケイに、若くして特例判事補になったエリート・坂間千鶴(黒木華)が赴任することになった。

東大法学部出身の坂間は、冗談が全く通じない堅物タイプで、裁判官が的確かつ速やかに事件を処理することで日本の治安が維持されている、と強烈に自負している。

坂間がイチケイに異動してきた目的は、事件の処理件数が信じられないほど少なく、会社なら倒産レベルの“赤字”状態であるイチケイを立て直すためだった。

駒沢は、さっそく坂間にみちおと組むよう指示する。

みちおを裁判長に、坂間と駒沢の3人で審議する合議制で取り組むことになった起訴案件は、大学生の長岡誠(萩原利久)が、代議士の江波和義(勝村政信)に全治1ヵ月のケガを負わせた傷害事件だった。

実は誠は、江波の秘書だった洋一郎の息子。

洋一郎は、2ヵ月前、不正献金疑惑で東京地検特捜部がマークし始めた矢先に、電車に飛び込んで自殺を図っていた。

検察側から、みちおのお目付け役として東京地検第3支部に異動してきた井出伊織(山崎育三郎)と、上司の主任検事・城島怜治(升毅)が出廷した第1回公判。

誠は江波の方から先に殴ってきたと証言し、父は自殺ではないと主張した。

するとみちおは、傷害事件のもとになった洋一郎の死の真相を確かめる必要があるとして、捜査権を発動し現場検証を行うと言い出して坂間や井出たちを驚かせる。

ドラマ「イチケイのカラス」1話のネタバレ・感想

月9で裁判官を主人公にしたリーガルドラマとは、ずいぶんと地味な題材ではないかと思いきや、なるほどこれは『HERO』(フジテレビ系)と限りなく近いものを感じずにはいられない。

検察官が確証を以て起訴した被告人に対して、弁護側と検察側双方から持ち寄られた証拠に基づいて判決を下す裁判官という職業性を、いかにドラマティックに見せることができるのか。

4月5日に放送がスタートした『イチケイのカラス』(フジテレビ系)は、とてもユニークでポップなテイストで、これまでさまざまな形で作り倒されてきた法廷劇の新たなパターンを発見するドラマになりそうだ。

東京地方裁判所第3支部第1刑事部、通称“イチケイ”に、東大法学部出身で堅物タイプの特例判事補・坂間千鶴(黒木華)が赴任してくる。

早速社会科見学の中学生の相手をすることになった坂間は、そこで失礼な質問を投げかける男に苛立ちを覚える。

引率の教師だと思ったその男は、元弁護士の裁判官・入間みちお(竹野内豊)だった。

部長裁判官の駒沢(小日向文世)の指示で、ある傷害事件に入間と駒沢と3人の合議制で取り組むことになった坂間。

代議士の不正献金疑惑が関わっているその事件について、裁判長を務める入間は突然“職権発動”と称し、現場検証を行うことを提案するのである。

劇中でも触れられている通り、刑事訴訟法第128条には「裁判所は、事実発見のため必要があるときは、検証することができる」と明記されているわけだが、それはかなりイレギュラーなことだ。

しかしそのイレギュラーに踏み込む理由として入間はこう語っている。

「本人が納得していない刑を下すとどうなると思う? 出所したらまた罪を犯すかもしれない。今度は傷害では済まないかもしれない。すべて分かった上で、この事件に関わった人全員にとって一番良い判決を下したい」。

事件の裏に隠された真実を見つけ出すことこそが、絶対的に揺るがない正義であると考えるそのスタンスは、やはり前述の通り『HERO』において木村拓哉演じた久利生公平と通じるものがある。

とりわけ今回のエピソードは、これがどんなドラマなのかを示す上で、その類似性をあえて明確に押し出してきたように思える。

代議士による不正献金疑惑によって議員秘書だった男性が罪を背負って自殺し、その男性の息子が代議士に傷害をはたらく。

そして入間は、父が自殺するはずないという被告人の言葉に従い、その死の真相を探っていき、代議士の男が目撃者を揺さぶり不正献金疑惑を揉み消そうとしていたことを明らかにする。

ディテールこそ違えど、これは『HERO』の劇場版第1作によく似ている。

しかも司法の公平性を揺るがす象徴として描かれやすい政治家という立場の人物を、いきなり第1話にやり玉にあげてしまうというのもなかなか挑戦的で興味深いものがある。

ところで入間は坂間に対し、こんな問いを投げかける。

「『浦島太郎』の乙姫の罪状は何か?」。

それに対して坂間は「詐欺罪」と「危険物を持たせて甚大な苦痛を与え、死んでいたかもしれないから殺人未遂も視野に」とまくしたてる。

後者はさておき、前者は財物を交付させるという構成要件に該当しないから成立させるのは難しいだろう。

いずれにせよ、劇中後半で語られる通り「御伽草子」の中には後日談として、玉手箱を開けた浦島太郎が鶴となって千年の命を得て、亀になった乙姫と結ばれるくだりがあるという。

原作では男性キャラクターであった坂間が女性に脚色され、この『浦島太郎』を想起させる“千鶴”という名前が与えられたことから考えるに、この“イチケイ”は竜宮城か玉手箱といったところだろうか。

さながら入間は乙姫といったところか。

今後最高裁でキャリアを積むことが期待されている坂間が、“イチケイ”での経験を通して堅物で機械的な視点を取り払って新しい世界を開いていく。

それがこのドラマのひとつの要となるのかもしれない。

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ドラマ「イチケイのカラス」2話のあらすじネタバレ

みちお(竹野内豊)たち地裁チームと、甲子園出場経験もある井出(山崎育三郎)を擁する地検チームによる、恒例の草野球試合が行われた。

坂間(黒木華)は、2打席連続ランニングホームランの井出を迎えた投手のみちおに対し、敬遠すべきだと主張する。

しかし、みちおは、0.1%でも可能性があるなら勝負がしたいと言い出し・・・。

その夜、坂間は、最高裁判所判事で、司法研修所時代の上席教官でもある日高(草刈民代)から呼び出され、あるパーティーに出席する。

そこで坂間は、最高裁事務総局の事務総長・香田健一郎を紹介される。

健一郎は、坂間が東京地裁第3支部の立て直しを任されていることを承知しており、人事局でもみちおの存在が問題視されつつあることを彼女に告げる。

それを受けて日高は、みちおの問題行動に対して処分が必要だと判断した場合は人事局にあげてほしい、と坂間に指示する。

そんな折、イチケイの部長・駒沢(小日向文世)は、合議制で扱いたい案件があるとみちおたちに告げる。

それは、1審で有罪判決が下された、人気料理研究家・深瀬瑤子(前田敦子)による幼児虐待事件だった。

瑤子は、当時1歳半の長女が泣き止まないことに苛立ち、激しく揺さぶるなどしてケガを負わせたことにより、傷害罪で2年6ヵ月の有罪判決を受けていた。

だが瑤子は判決を不服として控訴。

それを受けて高裁は、審理内容を精査し、地裁に差し戻したのだ。

しかし、実はこの案件、第1審の裁判長を健一郎の息子・隆久が務めた“取り扱い要注意”案件で・・・。

ドラマ「イチケイのカラス」2話のネタバレ・感想

“裁判官版『HERO』”と言われるのは、それだけ作品のクオリティが担保されている証拠であろう。

前回の第1話で暴行事件に端を発し、代議士の献金疑惑を暴くというダイナミックな展開を見せた『イチケイのカラス』(フジテレビ系)は、4月12日放送の第2話ではやくも裁判所という“組織”の闇と対峙する。

最高裁事務総長の息子である地裁判事が有罪判決を下した傷害事件の差戻し審、いわばアンタッチャブルな案件の真実を捜査しなおし、圧力をかけられながらも戦う主人公たち。まだ第2話なのに、と思ってしまうのも致し方あるまい。

人気料理研究家の深瀬瑤子(前田敦子)は育児によるストレスで鬱状態にあり、当時1歳半の長女を激しく揺さぶったとして傷害罪で有罪判決を受けるのだが、一貫して無罪を主張し続けていた彼女は判決を不服として控訴。

しかし最高裁事務総長の香田(石丸謙二郎)の息子・隆久(馬場徹)が裁判長を務めた事件とあって、高裁は地裁に差し戻し。

駒沢(小日向文世)から合議で進めることを言われるも、保身のために反対する坂間(黒木華)だったが、結局入間(竹野内豊)が裁判長を務めて審理に入ることに。

早速いつもの入間劇場の幕が開けた矢先、隆久自らが圧をかけに現れるのである。

今回のエピソードの主題となっているのは、乳幼児揺さぶられ症候群(Shaken Baby Syndrome=SBS)。

目立った外傷がなくとも、乳幼児に硬膜下血腫などの3つの症状が見受けられれば大人によって強く体を揺さぶられた、つまり虐待を受けたことが推定できるという理論だ。

50年前にイギリスで提唱され、日本でも児童虐待が社会問題化したこの20年ほどの間で広く知られるようになった。

しかしその一方で、海外ではすでに十数年前からその推定に科学的根拠が不十分であるという見方が強くなってきているのだ。

現に日本でも数年前に、今回描かれたようにSBSを根拠にした児童虐待事件の有罪判決が覆るということが何度か続けて起きている。

前述の3症状以外に、明確に高所からの落下や事故が確認できれば、と長年言われてきたが、それも見直されつつある。

劇中ではまさに、病院の診察台という低い位置からの落下でも硬膜下血腫になる可能性があるということを提示し、画一的な判断基準によって、いわば真実を追究するどころか先入観だけで判決を下してきた司法の慣習に警鐘を鳴らす。

これだけでもリーガルドラマとしての役割を果たしているといえよう。

無論、児童虐待は決して許されることではないが、裁判所としては冤罪も許されない。

たしかに虐待が見落とされてきたという歴史も少なからずあるが、こうした誤った判断によって親と引き離された子供もいることを見逃してはなるまい。

「裁判官だって間違うことはあります。それ以上に大きな罪は、間違えを認めないこと。間違えた時に、我々はどう行動すべきなのか」。

入間が語るこの言葉は、なにも裁判官に限った話ではない。

社会に生きるどんな立場の人間にとっても必要な素養にほかならないのだと、去年あたりからとくに感じるわけで。

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ドラマ「イチケイのカラス」3話のあらすじネタバレ

「どうしたらなれるか、アインシュタインに」。

ある日みちお(竹野内豊)は、坂間(黒木華)たちイチケイメンバーにそう質問する。

ヒントは、裁判官にも大事なことだとみちおは言うが・・・。

そのとき、起訴状を読んでいた部長の駒沢(小日向文世)は、合議制で扱いたい案件がある、とみちおたちに告げる。

案件は重過失致死及び死体損壊の事件で、被告人はガラス工房で働く藤代省吾(岡田義徳)、被害者は市役所職員の野上哲司(成松修)だった。

その教室には野上の14歳になる娘・碧(渡邉心結)が通っていたが、迎えに来た碧の母で、笹原警察署の警察官でもある奈緒(佐津川愛美)に一方的に好意を抱いた藤代は、「野上哲司は浮気している」「夫と別れなければ罰を与える」等の監視や人格非難にあたる内容の手紙を差し出し人不明で送りつけていた。

それが藤代の仕業だと気づいた野上は、事件当夜、藤代と工房で会い、口論からつかみ合いになったという。

藤代は工房にあった自転車に乗って逃げようとして野上と衝突。

そのまま後ろに倒れた野上は、後頭部を強く打ち命を落としたらしい。

犯行の露見を恐れた藤代は、野上の遺体を焼却炉で燃やしていた。

みちおが裁判長を務めた第1回公判、入廷してきた駒沢の姿を見た藤代は驚く。

実は駒沢は、18年前に裁判長として藤代を裁いたことがあり・・・。

ドラマ「イチケイのカラス」3話のネタバレ・感想

刑事裁判における有罪率が99.9%というのは、それこそ『99.9』(TBS系)というドラマもあったように、いまではかなり高い認知度の情報だ。

その理由について法務省のホームページによれば、「的確な証拠によって有罪判決が得られる高度の見込みのある場合に初めて起訴をする」とも明記されているほど。

4月19日に放送された『イチケイのカラス』(フジテレビ系)第3話は、そんな高い有罪率のなかで30件もの無罪判決を下したという伝説の裁判官である駒沢(小日向文世)にフォーカスが当たる。

彼と入間(竹野内豊)の師弟関係を裏付けるような「真実」への意識とともに、新たな気付きを与えてくれるエピソードであった。

ガラス工房の職人である藤代(岡田義徳)という男は、自身が運営する教室に通う少女・碧(渡邊心結)の母・奈緒(佐津川愛美)に一方的に好意を寄せ、不穏な内容な手紙を送りつけたことから奈緒の夫と口論になり、誤って殺害。

その後犯行が発覚するのを恐れて焼却炉で遺体を焼いたことで、重過失致死と死体損壊の罪で起訴されるのだ。

その藤代の裁判を合議で担当することになった入間たち。

実は藤代は18年前に強盗致死事件で無期懲役が求刑され、当時裁判長を務めた駒沢によって減刑されていた過去があった。

自分の判断が誤っていたのかと悩む駒沢だったが、検察から提出された証拠に矛盾があることが発覚。

入間はまたしても“職権発動”をし、改めて実況見分を行うことになるのである。

今回のエピソードの冒頭で入間は、唐突にイチケイのメンバーに対してこのような質問を投げかける。

「どうしたらなれるのか、アインシュタインに」。

そしてヒントとして「裁判官にとって大事なこと」だと付け加えるのである。

この答えから先に言ってしまえば、それは「疑う」ということに他ならない。

常識を「疑う」ことでいくつもの新たな発見をしたアインシュタイン。

裁判官もまた、裁判に持ち寄られた証拠を疑うことで真実にたどり着くことができると意味しているのであろう。

それと同時に、このような言葉が劇中には繰り返し登場する。

「疑うことは信じること」。

「疑う」と「信じる」は、明確に対義にある。

「疑う」という言葉でまず思い浮かぶのは、「無罪推定の原則」であろう。

「疑わしきは被告人の利益に」という言葉でも表されるそれは、端的に言えば「被告人が有罪であるという確証がなければ犯罪者になり得ない」ということであり、前述した有罪率の話と通じる部分でもある。

しかし起訴された事件にあるべき「確証」に少しでも綻びがあったらどうなるか。

それはただ何らかのかたちで「確証」を取り戻す必要が出てくるだけに過ぎない。

警察に証拠の開示を求めるシーンで駒沢は「我々は二重の不正義をしてはいけない」と語る。

「冤罪を出してはならない」(=疑う)と、「犯罪者を逃してはならない」(=信じる)。

つまり刑事裁判官にとって、「疑う」と「信じる」は必ずしも対義ではないというわけだ。

終盤で藤代と面会をする駒沢は「信じることは相手を知って初めてできること。疑って初めて、あなたがどういう人間か知った」と告げる。

ここで、「疑う」ことによって真実を知ることができれば、それは「信じる」ことへとつながるものであると、横並びの関係であることがはっきりとわかる。

また、入間は坂間に問いの答えを教えるときに「単に信じることは知ることの放棄」だと語る。

それはもちろん、有罪率を信じすぎてもいけないということでもあり、「疑う」ことを信じすぎてもいけない。

それは司法に限らず、あらゆる情報が錯綜する日常にも言えることであろう。

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ドラマ「イチケイのカラス」4話のあらすじネタバレ

みちお(竹野内豊)は、坂間(黒木華)を訪ねて裁判官官舎にやってきた彼女の妹・絵真(馬場ふみか)と出会う。

絵真から、姉はどんな裁判官なのかと尋ねられたみちおは、裁判を傍聴してみてはどうかと言い出す。

その後絵真は、みちおと一緒に、坂間が裁判官を務めたいくつかの公判を傍聴することに。

そんな中、イチケイの部長・駒沢義男(小日向文世)は、家庭裁判所から逆送されてきたある少年事件を合議制で扱いたい、とみちおたちに告げる。

被告人は17歳の望月博人(田中偉登)。

半年前に高校を中退した博人は、レジャー施設でアルバイトスタッフとして働いていたが、あるとき売上金5000万円を盗んで逃亡。

警察に逮捕されそうになった際には、繁華街のビルの非常階段から盗んだ現金をばらまいていた。

みちおは裁判長は坂間がいいのではないかと提案し、坂間も決意を表明する。

そして始まった第1回公判。博人は完全黙秘を貫き・・・。

ドラマ「イチケイのカラス」4話のネタバレ・感想

堅物ぶりを遺憾なく発揮し“ベルトコンベアー裁判官”とまで言われてしまう坂間(黒木華)が、完全黙秘を貫く少年の事件で裁判長を務めることによって大きな変化を味わう。

4月26日放送の『イチケイのカラス』(フジテレビ系)第4話は今後のエピソードでも重要になるであろう、登場人物の心情の動きから、罪を犯すことによって生じる悲劇的な側面というリーガルドラマに必要なドラマ性の高さ。

さらにはいくつもの興味深いトピックまでもが凝縮された充実したエピソードとなった。

ひょんなことから坂間の元を訪ねてきた坂間の妹・絵真(馬場ふみか)と一緒に、坂間が裁判官を務める公判を傍聴することになる入間(竹野内豊)。

しかしサクサクと事件を機械的に処理していく様が傍聴マニアから酷評を浴びる。

そんな折、17歳の少年がバイト先の遊園地の売上金を盗み、公衆の面前で現金をばら撒いたという事件を合議で行うことが決まる。

入間の提案で、初めて少年事件の裁判長を務めることになる坂間。

ところが被告の少年・博人(田中偉登)は完全黙秘を貫き、事件の全容は掴むことができない。

博人が育った施設を訪れたイチケイの面々は、そこで博人ときょうだい同然に育った未希(ついひじ杏奈)と陸(細田佳央太)に出会い、やがて1年前に起きた事故にたどり着くことに。

遊園地の整備不良が原因で起きたジェットコースター事故によって左手に麻痺が生じ、ピアニストの夢を絶たれた未希。

その事故で業務上過失致傷に問われた遊園地は、やり手の顧問弁護士によって不都合な事柄を揉み消し無罪を勝ち取るのである。

そこで博人は真相を探るために遊園地でアルバイトをし、さらに未希の麻痺を治療するための高額な医療費を捻出するために犯行に及ぶという、彼らを主人公にした物語にしても充分に成立しうるだけのドラマ性を備えたサイドエピソードが展開した今回。

とりわけ「法律はくそだ」と言い放つ博人に対して、拘置所の面会室で入間が語りかける

「法律は人間が人間のために作り出したルール。必ずしも弱いものの味方になるとは限らない」

という、ひとりの大人として向き合う言葉。

また陸が犯行に加担していたことを隠し通そうと黙秘を続ける博人の心情を知りながらも「客観的に基づき裁く必要が私にはあります」と、苦悩しながら職務を全うしようとする坂間の言葉。

そして判決とともに未希の手術が中止になったことを知らされ取り乱す博人に同じ目線の高さから「自分の人生を投げてはいけない」と説く坂間の言葉など、強いメッセージ性と適切な重さを有したセリフの数々が、ひときわ印象的に使われていたといえよう。

それ以外の部分においても、近年中国やエストニアなどの国々で実際に導入されつつあるAIを駆使したいわゆる「ロボット裁判官」の話題が登場したり、「一時不審理」や「環境調整」といった用語が次々と登場するあたりも今回のエピソードをより強固なものにしていく。

そして何より、終盤で駒沢(小日向文世)と絵真の会話で登場する「ワタリガラスの神話」の話については重要だ。

神様や英雄のような存在ではないが、何者にも束縛されない個性的で、自由の象徴であるワタリガラス。

それがこのドラマのタイトルにもなっている“イチケイのカラス”、主人公である入間の目指す姿の由来というわけだ。

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ドラマ「イチケイのカラス」5話のあらすじネタバレ

みちお(竹野内豊)たちの元へ、あるバレエ団で起きた傷害事件の起訴状が届く。

被告人は、バレエ団代表で振付師の槇原楓(黒沢あすか)。

被害者はそのバレエ団の元トレーナーの矢口雅也(松木研也)だった。

2人は口論からつかみ合いになり、槇原は矢口を突き飛ばした。

頭を強く打った矢口は一命を取り止めたものの、現在も意識不明の重体だった。

その起訴状を見た石倉(新田真剣佑)は驚きを隠せなかった。

このバレエ団には、海外からも注目されているバレリーナ・馬場恭子(生田絵梨花)が在籍していた。

実は恭子は、石倉の中学・高校時代の同級生で、初恋の相手でもあった。

坂間(黒木華)が裁判長を務めた第1回公判。

傍聴席には恭子だけでなく、何故か別の事件の公判を終えたばかりのみちおの姿もあった。

冒頭陳述で、検察官の井出(山崎育三郎)は、トレーナーとしてバレエ団に在籍していた矢口が複数のダンサーに対してセクハラを行い、槇原に解雇されたことで一方的に恨みを抱いていたことなどを説明する。

すると、『みちおを見守る会』の傍聴マニアから画用紙を借りたみちおが、

「さっき、食い逃げの公判をやったんだよ。食い逃げとバレエ団、ふたつの裁判、ひとつにくっつけたいんだよ」

と書いた紙を坂間に見せる。

別々の事件であっても犯人が共通していたりする場合にまとめて審理する「併合審理」をしたいというのだ。

坂間は、そんなみちおを退廷させるが・・・。

ドラマ「イチケイのカラス」5話のネタバレ・感想

「右へ行くか、左へ行くかの分岐点に立たされている」という意味で、「Yってる」という造語が登場するだけでなく、まさに岐路に立たされていた石倉(新田真剣佑)に対して入間(竹野内豊)は「真実はひとつ。法廷はそれを明らかにする場。そして僕たちは、人の人生の分岐点に立ち会う仕事をしているんだ」と説く。

この“分岐点”をキーワードに、思いも寄らない形で竹野内が以前主演を務めたドラマ『素敵な選TAXI』(カンテレ・フジテレビ系)とのリンクを感じさせた5月3日放送の『イチケイのカラス』(フジテレビ系)第5話。

しかし同じ“分岐点”であっても、過去に戻る選TAXIは存在しないし、当然のように過去に戻ることも決してできない。

そんな歯がゆさを刑事事件の審理と初恋の終焉を同時に重ねていくことで描き出した今回のエピソードは、リーガルドラマとしてはイレギュラーな立ち位置かもしれないが、連続ドラマのサイドストーリーとしてはなかなか魅力的に見える。

そもそもこのドラマにおいて、入間と坂間(黒木華)という好対照かつ専門性を有した個性の強い2人に挟まれた石倉というキャラクターは、とくに視聴者に近しいポジションにあり、そんな彼が個人的な感情と全うすべき職務の間で板挟みにされる姿というのは、本ドラマの要である“裁判”というものをより日常へと近付けてくれる役割を果たしているといえよう。

さて、今回描かれた事件は槇原エラーブルバレエ団の代表である槇原楓(黒沢あすか)が元トレーナーの矢口と揉みあいになり、階段から突き落としてしまったという傷害事件。

そのバレエ団には石倉の初恋の相手である馬場恭子(生田絵梨花)が在籍していた。

はじめは坂間が裁判長を務めて公判が進められていたのだが、その最中に入間から、彼が裁判長を務めた食い逃げ事件と併合審理にしたいという提案がなされる。

食い逃げ事件の被告・元木(阿南健治)が、傷害事件の現場を目撃したというのだ。

しかも元木の供述によれば、事件現場に槇原と矢口の他にもう1人いたというのである。

もちろん今回のひとつのテーマとして掲げられる“併合審理”というのは、劇中にも説明があったように同じ被告による事件などをまとめて審理することなのだが、今回のように被告が異なる場合(しかも全く別の事件である場合)ではかえって審理が煩雑になりかねない。

食い逃げ事件の被告が返済の意思を持ってした行動を証明することと、その被告が偶然目撃したという供述から、傷害事件の被告に偽証の可能性が見つかったことと、たしかに双方の繋がりは見受けられるが、それでもあえて併合審理に持ち込むというのはいささかドラマ的すぎるか。

しかしもうひとつのテーマが“分岐点”であったことに立ち返ると、その理由は見えてくる。

坂間に想いを寄せている石倉が、初恋の相手である恭子との再会で心揺れたり、回想シーンで描かれる高校時代の石倉と恭子の、お互いに告白できずに飲み込んでしまったこと。

さらには事件の発端となった半年前の公演を中止するか否かの決断に迫られていた槇原など、ほとんどの登場人物が「Yっている(もしくはYっていた)」姿が積み重ねられた結果、物語が構築されていく。

そして、ふたつの裁判が“併合”されることによってたくさんの“分岐”が一気に集約される。

この対比を見せるための策であるならば、この“前代未聞の併合審理”というのも、ひとつの正しい選択肢だったといえるだろう。

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ドラマ「イチケイのカラス」6話のあらすじネタバレ

草野球の試合を終えたみちお(竹野内豊)たちは、相手の井出(山崎育三郎)ら地検チームと一緒に石倉(新田真剣佑)の実家『そば処いしくら』に集まって飲んでいた。

そこに、坂間(黒木華)が日高(草刈民代)を連れてやってくる。

坂間は、女性裁判官の会に出席し、日高の最高裁長官内定のお祝いをしていたという。

するとみちおは、志摩総一郎(羽場裕一)という男の名前を出し、彼が被害に遭った窃盗事件を担当することになったと日高に告げる。

志摩は、弁護士時代のみちおが最後に担当したある事件に関係する人物だった。

みちおが裁判長を務める窃盗事件とは、前科6犯の窃盗犯・岸田(バカリズム)が、会計事務所所長の志摩の自宅に忍び込み、現金113万円を盗んだ事件だった。

岸田は犯行後、盗んだ自転車で逃走を図ったが、その途中で新聞配達員と自転車同士の衝突事故を起こして顔を見られたため自首していた。

第1回公判で、岸田はエリート人生から転落して窃盗を繰り返したという井出の言葉に反発し、泥棒がいかに魅力的な仕事であるか、どんな金庫も開けられる優れた耳を持つ自分がその個性を生かすためにいかに努力をしているかを力説し始める。

また岸田には、金が余っている家しか狙わず、人は絶対に傷つけない、というポリシーがあるらしい。

みちおは、理路整然と話す岸田が、逃走時のことなるとあいまいな話をし始めることや、今回初めて自首してきたことが気になり、逃走経路周辺の防犯カメラを確認することにするが・・・。

ドラマ「イチケイのカラス」6話のネタバレ・感想

「“どうして”を全部やってみようと思って」。

10年前、入間(竹野内豊)が日高(草刈民代)に語った、裁判官になった理由。

5月10日に放送された『イチケイのカラス』(フジテレビ系)第6話では、ある窃盗事件を通して、入間が弁護士を辞めるきっかけとなった12年前の事件の輪郭がついに浮き彫りになる。

ゲストであるバカリズムをはじめとした登場人物たちのキャラクター性がしっかりと立てられた上で、はやくもクライマックスに近付いていることを予感させる高揚感。なんとも見応えのあるエピソードであった。

かつて弁護人を担当していた事件の公判で当時の国税庁職員・志摩総一郎(羽場裕一)の証人尋問を請求するが、裁判官であった日高によって却下された入間。

それから12年の月日が流れ、志摩の家に前科6犯の岸田(バカリズム)が忍び込んだ窃盗事件の公判を担当することになる。

饒舌で理路整然と語る岸田にどこか引っ掛かりを覚えるなか、事件の周囲でいくつもの不審な事柄が明らかになっていく。

現場周辺の防犯カメラの映像を申請すると、ある新聞記者が先にその申請を出していた。

しかもその人物は、何者かに突き落とされて意識不明の状態に。すぐさま職権を発動し捜査に乗り出す入間だったが、検察の城島(升毅)と井出(山崎育三郎)は上から圧力をかけられてしまうのだ。

「蝶の羽ばたきが、地球の反対側で竜巻を起こす」。

些細な出来事の波紋が広がり、それがやがて大きな出来事となる。

15年ほど前に日本でもヒットしたSF映画『バタフライ・エフェクト』で紹介されて広く知れ渡ったこの「バタフライ効果」と呼ばれる理論が、今回のエピソードの重要なキーワードだ。

序盤でいつも通り甥っ子の発言として引き合いに出した入間は、最高裁長官に内定した日高に対して「法曹界にどんな影響が広がっていくんでしょうね」とつぶやき、志摩が被害に遭った窃盗事件について「12年前の事件の波紋じゃないといいな」とゆさぶりをかける。

そうした“いつも通り”の飄々とした公判の進行を目指しながらも、内心穏やかではないことがすぐに坂間(黒木華)に見破られてしまう入間。

それはやはり、12年前の事件のキーパーソンであった志摩が関わる巨悪のことを薄々察していたからに他ならない。

被告の岸田が何を盗んでいたのか、そして新聞記者が追っていた疑惑、何かを隠蔽するために岸田に取引を持ちかけた検察の上層部。

いくつものピースがつながった末に、法壇を降りて被告と向き合う入間が語る「誰も傷つけない犯罪なんてない」と「自身の行動が知らずのうちに周りに影響及ぼす」の言葉。

実に見事にまとめあげられ、しっかりと次に繋げられた脚本といえよう。

そして新聞記者が遺したデータによって明らかにされる、志摩が関わった裏帳簿の記録。

それは12年前の殺人事件の被害者との接点となるものであり、入間は再審請求に向けて動き出す。

リーガルドラマにおいてもっともエモーショナルな展開となる“再審請求”。

最高裁長官にまで上り詰めた日高が過去に誤った判決を下したのか否か。

ある意味でひとつのクライマックスとも言える展開が描かれるであろう次回は、今回以上の出来も充分に期待できそうだ。

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ドラマ「イチケイのカラス」7話のあらすじネタバレ

弁護士時代のみちお(竹野内豊)が最後に担当した12年前の東丸電機殺人事件。

東丸電機の研究部主任だった被告人の仁科壮介(窪塚俊介)は、被害者である同社の経営戦略部部長・布施元治(中野剛)から研究部門の解体および製造部門への異動を命じられたことが原因で彼と度々トラブルを起こした挙句に撲殺した罪で、無期懲役を言い渡されていた。

だが仁科は、判決後も無罪を主張し続け、獄中で命を絶ってしまう。

仁科は、事件現場から逃げていく男を目撃したと主張していた。

その男こそ、イチケイが扱った窃盗事件の被害者で、国税庁OBの志摩総一郎(羽場裕一)だった。

この窃盗事件がきっかけで、志摩が所長を務めるオメガ会計事務所が、東丸電機を含む大手企業数社の脱税に関与していた疑いが浮上していた。

坂間(黒木華)は、仁科の妹・由貴(臼田あさ美)を訪ね、再審請求をすれば12年前の事件の真相を明らかに出来ると説得するが、断られてしまう。

そんな坂間と入れ違いで由貴を訪ねたのが、みちおの元同僚でもある弁護士・青山(板谷由夏)だった。

ふたりの説得が功を奏し、再審請求を決意する由貴。

弁護人を務めることになった青山は、ただちに会見を開き、今回の再審請求について公開での審理を求めた。

再審を認める判決を受け、次長検事の中森(矢島健一)と検察官の小宮山(テイ龍進)は、期限の3日以内に「即時抗告申立書」を出すよう、城島(升毅)と井出(山崎育三郎)に命じる。

「開かずの扉」と言われる再審請求――その扉は今回も開かないものと思われたが・・・。

ドラマ「イチケイのカラス」7話のネタバレ・感想

ついにドラマ全体に大きな動きがあった『イチケイのカラス』第7話。

入間(竹野内豊)が弁護士を辞めて裁判官になるきっかけとなった、12年前の殺人事件。当時裁判長だった日高(草刈民代)によって志摩(羽場裕一)への証人尋問が認められず、無期懲役を言い渡された仁科(窪塚俊介)は獄中で命を絶つ。

その裁判の再審という“開かずの扉”が開かれるということは、仁科を救えなかったことを悔やみつづけてきた入間にとって、裁判官としてのひとつの大きな使命を果たすことになるわけだ。

仁科の妹・由貴(臼田あさ美)に再審を提案する坂間(黒木華)。一度は断られてしまうが、入れ替わりで由貴のもとを訪れた弁護士の青山(板谷由夏)の説得によって再審請求に踏み切ることに。

例によって即時抗告をしようとする検察側だったが、城島(升毅)は検察官としてのプライドから、申立書をあえて提出せず次長検事の中森(矢島健一)に睨まれることに。そしてついに再審開始が決定。

第1回公判で入間は、公平中立な立場で裁判を進めていくことを宣言し、いつも通り“職権”を発動。12年前の証拠を洗い直していくのだ。

「我々には使命があります。もし万が一、かつての裁判に誤りがあったら、それを紛れもない真実をもって正すこと。司法が犯した間違いを正すのは司法によってのみです」。

今回のエピソードで描かれる再審、つまりこのドラマがここまで描いてきた最大のテーマは、すべてこの入間の言葉に集約されている。誤りを正すこと、誤りを誤りであると認めること。

これは本来当たり前すぎることであったはずだが、ここ数年の国内外の情勢を見ていると何だか “当たり前”じゃなくなってしまったたように感じることばかりである。

今回の劇中には、「再審請求」を筆頭に「即時抗告」や「忌避申立て」といったいくつかの極めて重要な用語が登場する。その中でもやはり、「再審請求」に触れずにはいられない。

刑事訴訟法第435条に明記されている通り、いくつかの条件のもとで再審請求をすることができるわけだが、実際のところそれが通り、再審が開始されることは極めて稀なケースだ。令和元年の司法統計によれば、地裁が扱う刑事事件で再審請求がされた件数は282件だが、開始決定がされたのは1件のみ。

“開かずの扉”と言われるのも充分に頷ける確率の低さだ。

とりわけ今回描かれたような無罪を争うケースであれば同条6項にある通り、「明らかな証拠をあらたに発見した」場合に限られる。劇中では前回のエピソードで描かれた、志摩の脱税によって明らかにされた被害者と志摩に明白な接点があったということだ。

現実でも、このように無罪を争うための再審請求は数多くある。何度も請求を棄却され、30年以上経て再審無罪となった免田事件は最も有名なところであり、現在も袴田事件など再審開始を待つ事件がいくつもある。

「真実を明らかにすることで、救われる人がいる」。だからこそ、劇中の仁科のように死後に無罪がわかることなど決してあってはならない。

さて、証人として出廷した日高によって「裁判官失格」を言い渡され、完全に敗北したと思われた入間たちだったが、実はそれは次長検事の中森の口を割らせるために日高が仕掛けた“踏み絵”だったことがわかるクライマックス。

自ら誤りを認め、裁判官の職を辞すると会見を開く日高。どこかあっさりした幕切れに思えてしまったが、直後の入間と坂間と日高の3人のシーンでその意味がよくわかる。

「伝聞伝言伝達。もはやどこか定かじゃない“上”。いつか対決する日が来るかもね」。

まだこの先に強大な敵が待ち受けているということか。

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ドラマ「イチケイのカラス」8話のあらすじネタバレ

みちお(竹野内豊)たちが所属する『イチケイ』に、事務官から書記官になるための研修生として、前橋幸則(渡辺佑太朗)と磯崎由衣(夏目愛海)がやってくる。

部長の駒沢(小日向文世)は、合議制で扱う案件があるから立ち会うよう、ふたりにも指示する。

案件は傷害事件だったが、その起訴状を見た坂間(黒木華)と浜谷(桜井ユキ)は驚く。

被告人の潮川恵子(真凛)は、坂間が裁判長、浜谷が書記官を務めている窃盗事件の被告人だった。

万引きの前科があった恵子は、再びスーパーマーケットで万引きをして保安員に捕まっていた。

恵子の万引きを目撃し、店側に伝えたのは、山寺史絵(朝加真由美)という女性だった。

恵子には6歳になる娘がおり、商社マンの夫は海外単身赴任中。

恵子は、育児と義母の介護の疲れから軽いうつ状態で服薬していた。

そんな恵子と話した浜谷は、子どもを預ける当てがない彼女は罪を認めて逃亡の恐れもないことから、在宅からの審理がいいのではないかと坂間に進言したという。

ところが恵子は、その間に史絵に暴行を加え、加療約1年のケガをさせていた。

窃盗事件と傷害事件が併合されて開かれた第2回公判。

恵子は、被害者の史絵が小学校時代の恩師だったことに触れ、4ヵ月前に万引きで逮捕されたときのことは恨んでいないと証言する。

史絵にケガをさせてしまったのは、実は彼女が万引きをしたところを目撃し、それを止めようとした際に襲われて抵抗したからだと言うのだ。

恵子は取り調べの段階からそう主張していたが、虚偽の発言として取り上げてもらえずにいた。

一方、検察の井出(山崎育三郎)は、史絵が万引きをしたという証拠がないこと、そして恵子から暴行を受けた後、市会議員をしている夫の信吾(大谷亮介)に電話し、逆恨みで元教え子に襲われたと助けを求めていることを指摘するが……。

ドラマ「イチケイのカラス」8話のネタバレ・感想

入間(竹野内豊)が裁判官に転身するきっかけとなった12年前の殺人事件の真相が解き明かされ、ひとつのクライマックスとも呼べる大きな展開を迎えた前回。5月24日に放送された『イチケイのカラス』(フジテレビ系)第8話は、それを経た新たな章の幕開けといったところだろうか。

イチケイの書記官である川添(中村梅雀)のナレーションから幕を開け、二組の夫婦の人生を左右させる裁判のゆくえを描くとともに、裁判官と書記官という“夫婦”にもフォーカスを当てていく。

合議制で扱うことになったのは、坂間(黒木華)が裁判長を務める窃盗事件の被告人でもある潮川(真凜)が保釈中に起こした傷害事件。潮川が万引きで捕まった際の目撃者で、彼女の小学生時代の恩師だった山寺(朝加真由美)が頭を石で殴打され、記憶障害などの後遺症を伴う怪我を負ったというものだ。

併合審理として進められることになり証言台に立った潮川は、山寺が万引きしているのを止めに入り、襲われてしまい抵抗したことを主張。しかし市議会議員である山寺の夫は、妻から元教え子に襲われたと連絡を受けたと説明。供述の食い違いを受け、入間は職権を発動し捜査を行うことにするのだ。

第5話で極めて異例のかたちで描写された「併合審理」が、基本的なかたちで描かれたことはさておき、今回のエピソードの大きなキーワードとなっているのは「クレプトマニア」。いわゆる「窃盗症」である。

精神医学の手引きである「精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM-5)」での説明を簡潔にまとめれば、必要かそうでないかなどの利益に関係なく、物を盗むという衝動に抵抗できない状態がつづくことであり、窃盗によってスリルや緊張感、満足感が得られることを求めてしまう。劇中の説明にある通り、“窃盗のための窃盗”というわけだ。

万引きの常習犯に多くみられ、また男性よりも女性の方が多いというデータもあるようで、その理由はほとんど今回のエピソードの2人の妻の境遇を見れば一目瞭然であろう。潮川は夫の単身赴任によって義母の介護から育児まですべてを背負い込んでしまい、山岸は教職を退いたことから来る喪失感と夫からのプレッシャーを常に受けていたことが容易に見て取れる。

劇中では、こうした人々へのもっとも適切な向き合い方がふたつ、異なる方向から提示される。ひとつは入間が語りかける「勇気を持って『助けて』と言ってみたらどうでしょうか」という言葉。これはクレプトマニアに限らずとも、あらゆる生きづらさを感じている人々に共通して言えることかもしれない。

そしてもうひとつは、判決を決める際に書記官研修生の前橋(渡辺祐太郎)が言う「必要なのは刑罰じゃなくて適切な治療」という言葉だ。刑罰はそもそも、ふたたび罪を犯すことのないように教育することを目的として科すものである。

次の被害者を生まないため、次の犯罪が起きないようにするために司法が向き合う手段のひとつであり、万引きや性犯罪など常習性の高い犯罪の場合には再犯を防ぐための治療が必要なケースも少なくない。だからこそ、入間のスタンスのように軽微な罪であっても真実を追求することが重要となってくるわけで、この何の変哲もないエピソードも、意外とこのドラマの本質を突く重要なテーマを持っていたと言わざるを得ない。

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ドラマ「イチケイのカラス」9話のあらすじネタバレ

みちお(竹野内豊)や坂間(黒木華)たち“イチケイ”が扱うことになった「世田谷家政婦殺人事件」が、裁判員裁判で審理されることになった。

書記官の川添(中村梅雀)を中心にさっそく裁判員の選任手続きが行われ、その結果、塾講師の大前正一(山崎銀之丞)、結婚相談所勤務の落合清美(池津祥子)、土木作業員の田部公平(山口森広)、主婦の立原理沙子(太田順子)、証券マンの西園寺勝則(永田崇人)、大学生の小中渚(羽瀬川なぎ)の6名が選ばれる。

補充裁判員として選ばれたのは、派遣社員の新村早苗(行平あい佳)、「みちおを見守る会」メンバーでもある自由業の富樫浩二(明樂哲典)だった。

事件の被告人は高見梓(春木みさよ)、被害者は桐島優香(八木さおり)。

梓は家政婦として桐島家で働いていたが、ある時、柵が破損していることを知りながら3階のバルコニーで優香と争い、突き飛ばして転落させたという。

梓は、転落後もまだ息があった優香をそのまま放置。

たまたまやってきて異変に気づいた配達員が救急車を呼んだが、優香は命を落としていた。

また優香は、梓に多額の遺産を残すことを1年前に弁護士に書面で伝えていたという。

優香の娘・希美(松風理咲)も見守る中で行われた第1回公判で、梓は、自分は殺していない、あれは事故だと主張。遺産の件も知らないと証言する。

実は梓は、5年前に火災事故で夫と娘を亡くし、譲り受けた夫の会社を売却して多額の資産を得ており……。

ドラマ「イチケイのカラス」9話のネタバレ・感想

家政婦として働いていた被告人の高見(春木みさよ)は、雇い主である桐島優香(八木さおり)を桐島家の3階のバルコニーから転落させ、適切な救護を行わずに放置。死に至らしめたとして殺人罪で起訴される。

しかも事件の1年前に被害者は、被告人に多額の遺産を遺すことを弁護士に伝えており、遺産目当ての犯行であると考えられた。ところが被告人は遺産のことは知らず、また第1回公判から事故であることを主張するのである。

第9話で描かれたのは「裁判員裁判」。2009年に制度が始まり、すでに12年もの月日が経つなかで、これまで10万人以上の市民が重大な刑事事件の裁判に参加してきたが、いまだに市民生活にあまり浸透していないことはたしかかだろう。

「法律の知識がなければ難しいのでは」「1人の人間の人生を左右する判断を下すことが重すぎる」「もし判決を間違えてしまったら」などといったネガティブなイメージというものは、一度根付いてしまうとそう簡単に拭いきれるものでもない。

今回の劇中でも、裁判員に選定されるやいなや「降りたい」と言い出す者や、提示された証拠以外のネット情報で先入観をもって判断しようとする者、はたまた被害者が亡くなる瞬間の証拠映像を見て心理的なダメージを受ける者など、境遇も違っていれば裁判に対するモチベーションも大きく異なる裁判員たちの議論の応酬が、それぞれの心理の変化とともに矢継ぎ早に重ねられていく。

そしてそれらが、このドラマのテーマである“真実の追求”、すなわち「気になることを徹底的に調べ上げる」という“職権発動”と適切な親和性をもって描写されていくのだ。

入間(竹野内豊)がいつもの“おいっ子トーク”ならぬ“めいっ子トーク”として語る、「みなさんが思ういろいろな正しさから真実を見極めることが裁判員裁判」であること。また坂間(黒木華)が入間の言葉に呼応するように語る「人は矛盾していて割り切れない。善人にも悪意がある。悪人にも善意がある。決して一色には染まらない」という言葉。

前述したような、裁判員裁判に対する個々のイメージを尊重しながらも、制度の必要性を説き、考える余地を与える。刑事裁判官という題材を限りなくポップに描くこのドラマがやるべきことがこのエピソードには集約されており、それは間違いなく、ここまでの積み重ねがあってこそ生じる説得力を伴っていると見える。

そういった意味で、前回に引き続き終盤のエピソードとしては実に適切なテーマといえよう。

ところで今回のエピソードの終盤、坂間はかつて自身が判決を下した事件の被告人から逆恨みをされ、付きまとわれた挙句に裁判所の階段から突き落とされてしまい、間一髪のところで入間が助けに入る。序盤からちらちらと描かれた付きまとい描写と一連の流れからは、どことなく『HERO』(フジテレビ系)1期の第9話を想起してしまった。

そこでは松たか子演じる雨宮が何者かに狙われたことで、木村拓哉演じる久利生との距離が急激に近づくことになったわけだが、本作でも今回の一件が入間と坂間の距離を近付けるきっかけになるのだろうか。

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ドラマ「イチケイのカラス」10話のあらすじネタバレ

みちお(竹野内豊)は、弁護士時代の同僚でもある青山(板谷由夏)と、彼女の母親の多恵(銀粉蝶)に会いに行く。

愛犬みちこの弟妹が生まれたからだった。

帰り道、青山は、独立して事務所を立ち上げるにあたって、得意の企業法務だけでなく国選弁護もやっていくつもりだとみちおに告げる。

青山は、その国選弁護である案件を担当するため、またイチケイに通うことになる、と続けた。

あくる日、駒沢(小日向文世)は、レアケースの案件が上がってきたので合議制で審理する、とみちおや坂間(黒木華)たちに伝える。

それは傷害事件だったが、被告人が『名無しの権兵衛』なのだという。

青山が弁護人を引き受けた案件だった。

第1回公判。どこか飄々とした雰囲気を持つ被告人(板尾創路)は、名前はもちろん、自らの素性を明かすことを拒む。

事件は、当時17歳だった被害者の朝倉純(小野寺晃良)の胸部を工具で殴打し、ケガをさせたというものだ。

この事件の背景にあるのは、路上生活者に対する少年たちの投石事件だった。

河川敷で路上生活者仲間とバーベキューをしていた被告人は、被害者の純を含む5名の少年たちから石を投げつけられた。

少年たちを追いかけた被告人は、純を捕まえて注意をした。

すると、そのことに腹を立てた少年たちは再び投石行為に及び、路上生活者のひとりにケガをさせてしまう。

純を探し出した被告人は、もみ合いになった際に彼が持っていたスパナを奪って殴りつけたという。

純は肋骨が折れるほどの大ケガだった。

だが、みちおから、起訴事実について間違いはないか、と問われた被告人は、間違っている、嘘だと答えた。

そして、自分は嘘が嫌いだ、と言い放ち……。

ドラマ「イチケイのカラス」10話のネタバレ・感想

“名無しの権兵衛”による傷害事件というレアケースに挑むことになった“イチケイ”の面々。

入間(竹野内豊)のかつての同僚である青山(板谷由夏)が国選弁護を担当するというその事件は、河川敷で路上生活をしていた被告人(板尾創路)が、投石してきた少年たちのひとりをスパナで殴打したというものだ。

公判で起訴事実について間違いがあると主張する被告人。さらには「嘘が嫌い」と語るが、それでも彼は自分の素性はおろか名前についても頑なに黙秘をつづけるのである。

第10話は、最終回のひとつ前のエピソードとは思えないほどクライマックスの影がちらつかない通常営業となった。しかし、前回のエピソードで裁判員制度を通して市民の司法参加の必要性を説いたのと同じように、今回は青山という弁護士と入間という裁判官の関係を軸にして司法に携わる者たちの法廷倫理を問いかけるという、深部に触れる。

そして終盤、すべてが明らかになった瞬間の坂間(黒木華)のナレーションで語られる「この法廷からすべての嘘がなくなった」という言葉に、裁判への理想が語られたようにも思える。

路上生活者に対しての投石事件という発端の題材から、過疎地域における無医村という社会の課題や無資格医という問題に至るまで、現実世界でも耳にするテーマをひとつのエピソードに集約させる。そして産まれたての犬の名前を考えるところから名前を持たない被告人にたどり着く序盤の、“名前”というアイデンティティの存在に、17年前に起きた出来事との密接なつながりから生じるドラマ性。

さらには方言から被告人の素性を辿るというミステリの定番にいたるまで、さらりと描くわりにはかなり多くのエッセンスが込められているあたり、このドラマの力の入り方がよくわかるものだ。

ところで今回の被告人である御手洗のように、無資格で医療行為を行った者は3年以下の懲役、もしくは100万円以下の罰金刑に処される可能性がある(医師法第17条、同31条)。とはいえその件については17年以上前ということもあり時効になっていると劇中では語られ、論点は起訴された事件の発生当時に少年に対して行われた医療行為にある。

しかし仲間内の別の少年からスパナで殴打されて気胸を起こした少年の胸腔から空気を抜く行為、これは彼の生命を助けるという目的があり、かつかなりの緊急性を要していたものと見える。そうなると、緊急避難として違法性が阻却されないだろうかとついつい考えてしまうわけで。

さて、終盤で日高(草刈民代)から地裁判事の任期は10年で、問題のある裁判官は再任されないと意味深な言葉を投げかけられてしまう入間。今回の劇中、城島(升毅)が特捜で追う企業による巨額の脱税事件に政治が絡んでいるという最終回につながりそうなフラグも立ち、さらには入間と青山が2人でいるところを尾行して撮影する人物の姿も。

ほどよく結末の読めない状態で迎える最終回。ここはひとつ、何だかんだで入間の再任が決まるというハッピーエンドを期待してみてもいいだろうか。

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ドラマ「イチケイのカラス」最終回のあらすじネタバレ

裁判官であるみちお(竹野内豊)が、元同僚の弁護士・青山(板谷由夏)と癒着し、無罪判決を出しているという告発記事が週刊誌に掲載された。

そんな折、みちおを呼び出した日高(草刈民代)は、「地裁の裁判官の任期は10年。任期満了後にはほとんどが再任される。問題のある裁判官以外は――」と告げて……。

坂間(黒木華)は、日高がみちおを呼び出した理由を知ろうとした。

しかしみちおは、カレー店を開くという話だけだったと嘘をつく。

みちおの任期終了まであと3週間。

再任は、最高裁裁判官会議の指名により内閣が任命するが、実質的にはみちおと因縁のある相手、香田健一郎(石丸謙二郎)が事務総長を務める最高裁事務総局の決定によるものだった。

坂間や駒沢(小日向文世)は、ゴシップ記事の裏で何か大きな力が働いていると考え、みちおが職権発動している重過失致傷事件を検証し直すことに。

事件の被告人は大学生の笹岡庸介(菅原健)。

自転車競技部に所属する笹岡は、大会に向けて深夜に自主練習をしていた際に、かなりのスピードを出していた上、左側通行を守らず、旅行から自宅へ帰ろうとしていた家族連れと衝突事故を起こす。

その事故で、7歳の向井愛が意識不明の重体となっていた。

笹岡は、左側通行を守っていたが、角を曲がる際にライトで視界を遮られ、さらに工事用のガードフェンスがあったために右側を走るしかなかったと主張していた。

だが、検察の調べによれば、深夜に工事を行っていた記録は一切ないという。

坂間は、大きな力で真実を捻じ曲げるなら司法はそれを許さない、と言ってみちおへの協力を申し出る。

みちおは、そんな坂間に「この案件が最後になろうとも、僕はいつも通りやるよ」と返すが……。

ドラマ「イチケイのカラス」最終回のネタバレ・感想

第1話で入間(竹野内豊)が坂間(黒木華)と出会ったシーンで裁判官の仕事について語る「悩んで悩みまくって、一番いい答えを見つけること」や、第2話での「裁判官だって間違うことはあります。それ以上に大きな罪は、間違えを認めないこと」などなど、これまで登場した印象的な台詞の数々から幕を開けた最終話。

まずこの全11話を通した感想を言えば、やはり“裁判官版『HERO』”と呼ぶにふさわしい、むしろはっきりとそれをなぞる、フジテレビらしい王道のリーガルドラマであったと言わずにいられない。

青山(板谷由夏)と一緒にいるところを週刊誌に撮られ、弁護士との癒着があると疑いをかけられてしまう入間。任期終了が近付いたタイミングでのゴシップに、なにか政治的な力が働いているのではないかと勘繰るイチケイの面々。

そんななかで入間が最後に担当するのはある大学生が起こした自転車事故。被告人は現場で工事をしていたと証言するが、検察の調べではそのような記録は残されていなかった。

現場のすぐ近くで大型複合施設の工事が行われていることに気が付いた坂間。それは坂間が担当している業務上過失致死傷事件の現場であり、その背景には違法な過重労働の可能性と、プロジェクトを率いる代議士の安斎高臣(佐々木蔵之介)の存在があった。

入間が弁護士から裁判官になったきっかけとなった事件の真相が描かれた第7話。そこで証言台に立った、当時最高裁判事の日高(草刈民代)は去り際に入間と坂間に、まだ「定かじゃない上」がいることを示唆する。

その正体が、例によって大物の二世政治家であるというのは期待通りの展開だ。しかも前回のエピソードで特捜部にまわった城島(升毅)が追っていると言っていた、鷹和建設が工事現場の元請けをしており、同社の巨額な脱税事件も密接に関わっているなど、ドラマ後半に散りばめられてきた点と点が一本の線でつながると。

「大きな力で真実をねじ曲げるなら、司法はそれを許さない」という坂間の言葉にもある通り、最後まで一貫して真実を追い続ける一方で、イチケイの仲間たちに圧力が及ぶことを危惧し、“いつも通り”でいることに躊躇いをもつ入間。

これは今回の“おいっ子&めいっ子トーク”として登場したイソップ寓話「3人のレンガ職人」を通して掲げられる“仕事への誇り”というテーマと、このドラマが説いてきた他者への“想像力”を働かせることとがぶつかり合ってしまう葛藤である。

しかし、その両者は決してぶつかり合うものではないのだと入間自らが法廷で明らかにする。「裁判は常に平等であり、すべての人のためにあります。司法は絶対に真実をねじ曲げない。だからこそ、人は安心して生活が送れる」と。

最後までこのドラマのメッセージは、法廷で語る入間の言葉によって完成するというわけだ。

さて、結局一度は再任されないという決定が下されたものの、坂間による直談判や駒沢(小日向文世)たちの抗議によってなんとか裁判官を続けることができた入間。代わりに熊本へ飛ばされるわけだが、この流れはもう清々しいほど『HERO』と重なる。

『HERO』でも1期のラストで久利生は沖縄に飛ばされ、その後各地を転々とするわけで、堂々と同じ路線を歩むことになるのだろうか。そうなれば、今回対峙した安斎が呟いた「またいつか会うことになるかもしれないな」という言葉が叶うことになるだろう。

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ドラマ「イチケイのカラス」のキャスト

入間みちお 演:竹野内豊

絶対に冤罪を生むことの無いよう、自らの足で現場検証を行い、事件の真相を明らかにしていくという異端な刑事裁判官。

ひげを生やし、服装はカジュアル。

ゆるい空気をまとい、とぼけた発言をすることもしばしば。

お堅い裁判官のイメージとはほど遠いですが、しがらみや偏見、先入観に一切とらわれない自由な観察眼と、徹底的に調べ上げる探究心を持ち、弁護士団や検察官たち両方から恐れられているクセ者です。

一方で、一人あたり常に250件前後の事件を担当する刑事裁判官にとって、迅速かつ効率的に事件を処理することも大きな使命のひとつ。

「そんなことはお構いなし」と言わんばかりに、マイペースで事件を深掘りしていくみちおに、周囲のイチケイメンバーたちはいつも頭を抱えています。

そんなみちおは、実は元弁護士という異色な経歴の持ち主。

裁判官になった背景には、過去のとある事件が深く関わっているようで・・・。

物語が展開するにつれ、みちおの知られざる過去が次第に明らかになっていきます。

竹野内豊のコメント

台本を読んだ感想をお願いします。
「今まで、裁判官の方にはお会いしたこともなければ、刑事裁判官という職業に焦点が当たった連ドラも今まで無かったので、台本を読んで、勉強になりました。イチケイメンバーの会話のテンポも良く、一人一人のキャラクターが生きているので、これは面白い作品になるだろうなと思いました」

法服を着てみての感想は?
「袖が広がっていて、手を広げると本当にカラスのようです」

現場の雰囲気は?
「とてもいい方たちばかりです(笑)。まだ、発表できていないイチケイメンバーの方たちも個性的で、 イチケイメンバーがそろった時のオフの会話が本当に面白く、笑いの絶えない現場です」

黒木華さんの印象は?
「変幻自在に役を演じられる日本で貴重な女優さんで、いつか共演してみたい方でしたので、今回ご一緒できてうれしかったです」

演じるうえで心がけたいことは?
「人の今後の人生を左右する職業なので、型破りな役ですが、そこは丁寧に演じていかなければと思っています」

視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。
「刑事裁判官に焦点を当てた連続ドラマは初めてとなります。裁判官も、ご覧になってくださる視聴者の皆様と同じ一人の人間だと思うので、“人を裁く”ということがいかに難しいかということを、一緒に考えていけるような作品が作れたらすてきだなと思います」

坂間千鶴(さかま・ちづる) 演:黒木華

入間みちおと真逆タイプの裁判官。

男性社会の法曹界において若くして特例判事補になった優秀な女性です。

東大法学部出身で将来を約束されたエリート中のエリートですが、冗談が全く通じない堅物なタイプで、「裁判官が的確かつ速やかに事件を処理することで日本の治安が維持されている」と強烈に自負しています。

そんな坂間がイチケイに異動してきた理由、それは、事件の処理件数が信じられないほど少なく、会社なら倒産レベルの赤字状態であるイチケイを立て直すため。

迅速さと効率性を求める坂間にとって、現場検証を何度も行い、じっくりと事件の真相を深掘りしていくみちおの仕事スタイルは全く理解ができずイライラが募るばかりで・・・。

初めこそ反発してばかりの坂間でしたが、事件をただの“案件”ではなく“一人一人の人生”として扱うみちおの信念に気づいたとき、「判決を下すだけではなく、裁判官として何ができるのか」という問いに直面することになります。

※特例判事補:裁判官として実務を5年以上経験し、判事と同等の権限を有する判事補のこと。

黒木華のコメント

台本を読んだ感想をお願いします。
「イチケイの皆が個性的で、面白いなと思いました。裁判官という中々取り上げられていない仕事にフォーカスがあてられているのも興味深かったです」

法服を着てみての感想は?
「袖を通すとやはり気が引き締まります。中々着る機会がないと思うので、ありがたいです」

現場の雰囲気は?
「撮影が始まってまだ数日ですが、和気藹々(あいあい)としています」

竹野内豊さんの印象は?
「今回初めてご一緒させていただきましたが、みちおさんを独特な雰囲気や、間で、魅力的に演じてらっしゃってすごく楽しいです」

演じるうえで心がけたいことは?
「ただ堅いだけでなく、正義に対して熱い坂間を人間らしく演じられたらと思います」

視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。
「個性的なイチケイの皆と、普段あまり触れることの少ない裁判官という仕事を楽しみつつ見ていただけたらと思います」

石倉文太 演:新田真剣佑

みちおら裁判官をサポートする裁判所書記官の青年。

裁判所書記官は、裁判の記録や調書などを作成・保管するほか、裁判所主導の現場検証を行う際にはスケジュールを調整したり、検証に立ち会って記録したりと、縁の下の力持ちとして裁判官を全面的にサポートする役割を担っています。

書記官として適正かつ迅速な裁判運営を支える一方で、持ち前の人なつっこい性格とチャーミングな笑顔で、場を明るくもり立てるムードメーカーとしてもイチケイに欠かすことのできない存在です。

書記官になる前からみちおのファンであることを公言しており、自由奔放なみちおをしっかりとサポートしながら、みちおに振り回されるイチケイメンバーとの間で橋渡し役として活躍しています。

また、坂間に好意を抱いており、無意識に目で追ったり、何かにつけて思わせぶりなそぶりを見せたりする場面も。

ド真面目な坂間には毎度けげんな顔をされてばかりですが、それでもお構いなしと言わんばかりに、人なつっこい態度で心の距離を縮めていきます。

マイペースで自由奔放なみちおと、みちおの一挙一動に頭を抱える坂間、そして、その状況をどこか楽しんでいる様子の石倉。

3人が織り成すチーム感と、コミカルで軽妙な会話劇に是非ご注目ください。

また、石倉は元傍聴マニアという一面を持ち、書記官になる前から幾度となくみちおの裁判を傍聴してきました。

その中には、みちおがかつて弁護士バッジを捨て、裁判官へと転身するきっかけになった、ある事件の裁判も含まれているようで・・・。

石倉が傍聴席から見たみちおの知られざる過去とは?

謎多きみちおの素性を知る数少ない人物として、物語のカギを握る石倉文太の言動をお見逃し無く!

新田真剣佑のコメント

出演にあたって
「今まであまり見たことのない裁判官目線のお話なので、とても興味深く台本を読ませていただきました。撮影現場では、いつも竹野内さん、黒木さんたちと一緒で、とても楽しくやらせていただいています」

竹野内豊さん、黒木華さんについて
「竹野内さんとは子供の頃にお会いしており、それ以来ぶりにお会いでき、こうして共演させていただけることをうれしく思っています。黒木さんとも初めてご一緒させていただくのですが、一度舞台を見させていただき、とても感動したので、今回も勉強させていただけたらと思っています」

視聴者のみなさんへのメッセージ
「長い期間をかけて皆で大切に撮影しています。放送をぜひ楽しみにしていただけたらうれしいです。そして、若手でありながらも懸命に頑張っている石倉の姿を、同世代の方にも伝えられたらと思っています」

駒沢義男(こまざわ・よしお) 演:小日向文世

伝説の刑事裁判官。

東京地方裁判所第3支部第1刑事部の部長。

任官してから30年以上ずっと刑事裁判官一筋のベテランであり、いつもニコニコと笑みを絶やさず、ユーモアに満ちた温厚な人物。

出世コースに縁が無いまま、62歳にしてイチケイの部長止まりである駒沢だが、実は有罪率99.9%といわれる日本の刑事裁判において30件あまりの無罪判決に関わっている伝説の裁判官だ。

かつてみちおが弁護士バッジを捨てるきっかけとなったある事件の裁判にも深く関わっており、みちおを裁判官の道へ導いた師でもある。

小日向文世のコメント

刑事裁判官と書記官がメーンのドラマは今までにない新しい試みだと思いました。

駒沢は柔らかい人柄で、裏表なく、真実に対してとにかく真面目に向き合っている人です。

自分が裁判官の道に引っ張ったみちおと、イチケイに新しく入ってきた坂間の2人を、まるで自分の子供かのようにほほえましく見守っている、そんな温かい存在でありたいと心がけています。

竹野内さんは自分のペースをしっかりお持ちで、いつも柔らかい空気感をまとった方です。

一方、黒木さんはしっかり者のすてきな女優さんです。

マイペースでほわっとしているみちおと、常にピシッとしている坂間。

そして、ニコニコしながらそれを見ている駒沢。

いいチームワークだと思います。

少し堅い話かなと思われるかもしれませんが、今までに見たことがない世界を知ることができる内容になっていますし、魅力的な俳優陣がそろっていて面白いです!ぜひご覧ください。

日高亜紀(ひだか・あき) 演:草刈民代

最高裁判所判事。

最高裁判所長官1名、最高裁判所判事14名の計15名で構成される最高裁判所裁判官において、女性初となる最高裁判所長官のポストに最も近いと言われている超エリート。

坂間の司法研修所時代の上席教官であり、同じ長崎県出身の女性裁判官として、何かと坂間のことを気に掛けている。

実はこの日高こそが、みちおが弁護士バッジを捨てるきっかけとなった裁判で裁判長を務めていた人物。

長い月日がたった今でもなお、みちおにとって日高は因縁の相手である。

草刈民代のコメント

米連邦最高裁判事だったルース・ベイダー・ギンズバーグさんのドキュメンタリー番組を見て、“なんてカッコいい人だろう”と思っていました。

それが、まさか自分が最高裁判事を演じることになるなんて。

日本に15人しかいない特別な存在です。

イチケイの個性豊かな裁判官とはまた違うタイプの裁判官の姿をお見せできればいいなと思っています。

川添博司 演:中村梅雀

主任書記官。書記官の石倉文太(新田真剣佑)、浜谷澪(桜井ユキ)、事務官の一ノ瀬糸子(水谷果穂)を部下に持ち、そんな個性豊かな面々に常に気を配りながら束ねている。

マイペースに事件を深掘りしていくみちおにはいつも頭を抱えており、みちおが捜査権を発動する度に、現場検証のスケジュール調整や記録はもちろん、時には犯人の行動を再現するため全力疾走させられることもあり、苦労が絶えない。

そんなみちおに対して日々ぼやきが止まらないが、与えられた仕事はきっちりこなし、イチケイメンバーから厚い信頼を寄せられている。

中村梅雀のコメント

法廷もののドラマとしては見たことのない展開で、“こういうことがあるのか!”と目からうろこでした。

挑戦的ですし、非常におもしろいと感じました。

川添はいつも振り回される立場であたふたしていますが、決してみちおのことを嫌いなわけではなく、むしろ好きであるからこそ文句を言いながらも仕事をしている、というところを大事にしています。

竹野内さんとは今回初めての共演ですが、真摯な姿勢でナチュラルに演じていてすばらしいですね。

まさにみちおにぴったりです。

見れば必ず引き込まれる作品になっているので、法廷ものだと身構えずに、ぜひご覧ください。

浜谷澪 演:桜井ユキ

姉御肌の裁判所書記官。

サバサバした性格で、冷静に物事を捉える観察眼を持つ。

芯が強く、裁判官のみちおや上司の川添に意見することもしばしば。

三つ子の男の子を育てる母でもあり、「保育園のお迎えにいつも間に合わない!」と愚痴は止まらず、常に案件が山積みのイチケイから異動願いを出し続けているがなかなか受理されない。

働くママとして大忙しだが、文句を言いながらも書記官としての情熱は常に持ち合わせており、時に深夜に及ぶ検証作業にも真摯に取り組む。

桜井ユキのコメント

最初に台本を読ませていただいた時、テンポの良さがとても印象的でした。

自然と物語が馴染んでいき、読み進めることができました。

浜谷は三つ子の母でもあるので、母ゆえの強さや明るさを出せたらと思っています。

撮影では、皆さんのセリフの掛け合いがとにかく楽しくて。

“これが繋がって一本のドラマになったらどうなるんだろう”と、今からすごく楽しみです。

何より、みちおと坂間の温度差のある掛け合いは本当に見応えがあるので、竹野内さんと黒木さんならではの絶妙なやり取りを是非見ていただきたいです。

裁判官視点で繰り広げられていくドラマですが、ゲストの方々含め毎話違った見所がたくさん登場します。

難しく考えず、楽しんでいただけたらと思います。

一ノ瀬糸子 演:水谷果穂

新人の裁判所事務官。

事務官として各種手続きや資料作成など、裁判に関する事務仕事を担い、書記官の川添や浜谷をサポートしている。

イチケイメンバーの中で最年少でありながら、部長の駒沢義男(小日向文世)や川添相手にも物おじせず、思ったことを言ってのける度胸の持ち主だ。

一見ふわふわした頼りない雰囲気だが、糸子が発する意見は意外にも的を射ていることが多い。

水谷果穂のコメント

台本を読んで、個性的なイチケイメンバーがチームとして合わさったときの雰囲気がすてきだと思いました。

私は皆さんと一緒にいるシーンがかなり多いので、その関係性を楽しみながら、糸子の“あっけらかんとした感じ”を表現することを意識して演じています。

竹野内さんと黒木さんとは、別の作品でそれぞれご一緒させていただいたことがあるので、すごく安心感がありますし、いつも憧れの存在です。

糸子は新人事務官ということもあって、裁判の専門用語を質問するシーンもあり、視聴者の皆さんに近い目線にいるキャラクターです。

私も一緒に勉強するような気持ちで日々取り組んでいるので、そんな糸子にも注目してご覧いただきたいです。

井出伊織(いで・いおり) 演:山崎育三郎

正義感の強いクールな中堅検事。

特捜部に声を掛けられるほど優秀な井出は、自由奔放なみちおのお目付け役として東京地検第3支部に異動してきました。

異動早々、みちおの型破りなスタイルに戸惑い、仰天し、振り回されることになるのですが、裁判所主導の現場検証に立ち会ったり、法廷での言動を見聞きしたりするうちに、みちおの裁判官としての確固たる信念に気づき一目置くように。

一方で、起訴した以上被告人の有罪判決を勝ち取らなければならないという検察官の使命もあり、一筋縄ではいかないみちおの存在は厄介でもあります。

検察官としての使命、みちおと共に真実を明らかにしたいという信念のはざまで葛藤しながらも、その誠実さで裁判官、書記官からの信頼は厚い人物です。

元高校球児で、エースで4番、甲子園ベスト4進出という輝かしい経歴の持ち主でもある井出は、度々行われるイチケイと検察チームの因縁の交流戦では毎回大活躍で、その俊足は野球だけでなく仕事でも生かされることに!?

山崎育三郎のコメント

台本を読み終わった後の爽快感が印象的でした。

井出の検事としての葛藤や、イチケイの皆さんとの関係性の中で生まれる絆がとても魅力的に描かれていると思います。

井出は冒頭陳述などで事件の概要を説明していく役割でもあるので、セリフ量の多いシーンでもテンポの良さを意識しながら演じています。

今回、コンビのような間柄である升さんですが、お互い野球好きということもあって、撮影の合間はずっと野球の話をしています(笑)。

みちお役の竹野内さんはいつも穏やかな雰囲気で、座長としてまわりのことをよく見てくださっているのですごく信頼しています。

今までになかった刑事裁判官をメインとした作品で、笑いあり、涙あり、家族みんなで楽しめるような内容になっています。

1週間の始まりである月曜の夜にぜひ楽しんでご覧いただきたいです。

城島怜治(じょうじま・れいじ) 演:升毅

井出の上司で主任検事。

井出とは息の合った名コンビで、イチケイで扱う刑事事件の裁判を数多く担当。

マイペースなみちおの行動を問題視しており、破天荒な言動にうんざりしながらも現場検証には毎回真面目に付き合っています。

イチケイの部長、駒沢義男(こまざわ・よしお/小日向文世)は、司法修習時代の同期でライバル視している存在。

いつも眉間にしわを寄せ、堅物そうな雰囲気をまとっていますが、実は情に厚く、正義感から時に大胆な行動を取ることも!

升毅のコメント

裁判については一般的な知識しかなかったのですが、台本を読んでいて、新しい知識が分かりやすく、テンポ良く入ってくるので面白いと思いました。

“被告人に判決を下す裁判官もまた、人間なんだ”という気づきもありましたね。

裁判官と検察官は、本来なら一線を画す存在ではあるのですが、現場ではみんなとても仲良く、1つのチームのような雰囲気で撮影しています。

竹野内さんは常に自然体で唯一無二の存在感ですし、黒木さんはとても気さくで気立ての良い女性です。

山崎さんもクールで優秀な検事である井出にぴったりはまっています。

“裁判劇”と聞くと堅苦しいイメージやサスペンスを想像されると思うのですが、このドラマはコメディー要素とシリアスな部分のメリハリがついています。

裁判に対するイメージも変わると思うので、そこにも期待してご覧いただけたらうれしいです。

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「イチケイのカラス」を楽しもう!

ドラマでもバラエティ番組でも、良い番組というのは何度観ても面白いですよね。

この月9ドラマ「イチケイのカラス」もそのような作品なのではないかと思います。

これからもたくさん作られるであろうエンターテイメント作品を心赴くままに楽しんでいきましょう!

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