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珈琲いかがでしょうの1話~最終回までの無料視聴方法は?無料動画と見逃し配信!

ドラマ

中村倫也さんが主演を務めるテレビ東京のドラマ「珈琲いかがでしょう」の1話から最終回結末までの無料動画配信や見逃し配信、全話のあらすじやネタバレなどを紹介していきたいと思います。

このドラマは漫画原作の実写ドラマ化作品で、主演に中村倫也さんが選ばれた時には、適役だと話題になりました。

そんなドラマ「珈琲いかがでしょう」は原作漫画とどの程度同じで、オリジナル展開もあるのか!?

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ドラマ「珈琲いかがでしょう」の放送内容

「あの珈琲屋さんが中村倫也にしか見えない・・・」

原作ファン待望論が現実に!

人気漫画「珈琲いかがでしょう」が中村倫也主演でドラマ化!

いい香りに誘われて向かったその先に待っていたのは、素敵な移動珈琲屋さん。

店主は街から街へ、行く先々で、一杯一杯、丁寧に、誠実に、心を込めて珈琲を淹れながら、人生に少し傷ついた人たちの心を癒していく・・・。

・・・そんな“幸せを運ぶ珈琲物語”を描いた名作漫画「珈琲いかがでしょう」を、テレビ東京にて実写ドラマ化!

原作は「凪のお暇」などで知られるコナリミサト「珈琲いかがでしょう」(マッグガーデン刊)。店主・青山一(あおやま・はじめ)がさりげない言葉で人々を癒し、優しくもほろ苦い人情珈琲群像劇を描いた本作品は、2014年~2015年にかけて『WEBコミック EDEN』で連載され、2018年にはアニメ化されました。

まるで癒しとほろ苦さが共存する至高の珈琲のようなストーリー・・・かと思えば想像もつかない急展開を見せる、今なお高い支持を誇る人気漫画です。

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ドラマ「珈琲いかがでしょう」の1話から最終回までのあらすじネタバレ

≪あなたの為の珈琲を…幸せを運ぶ移動珈琲物語≫

いい香りに誘われて向かったその先に待っていたのは、素敵な移動珈琲屋さん。

店主が淹れる珈琲は、一杯一杯、丁寧に、誠実に、心を込めて淹れられ、なんだか気持ちがほんのりほぐれるような、そんな味。

そのお店はあなたの街にもやってくるかも・・・?

ドラマ「珈琲いかがでしょう」1話のあらすじ・ネタバレ

「人情珈琲」

垣根志麻(夏帆)は、誠実・丁寧・義理・人情をモットーに働くOL。

その不器用さゆえ効率重視の部長(井上肇)には毎日のように怒られている。

もてはやされるのはいつも、明るくて要領がいい後輩・馬場(足立梨花)だ。

一人寂しくランチタイムを過ごしていたある日、どこからともなくいい匂いが漂ってくる。

香りの先には、青山一(中村倫也)が営むたこマークの移動珈琲店「たこ珈琲」があった。

一杯一杯丁寧に淹れる工程と、出来上がった珈琲のおいしさに感動した垣根は、自分の不器用さにしんどさを感じていることを思わず青山に打ち明ける。

「死にたがり珈琲」

クレーム対応の電話オペレーターをしている早野美咲(貫地谷しほり)は、心を無にしてただただ謝る毎日を送っていた。

ある晴れた休日、美咲が洗濯物を干していると、どこからか珈琲の香りが漂ってくる。

「こんな昼下がりは死にたくなる」・・・穏やかなひと時に反して、ベランダでそんなことを思った美咲。

手すりに片足をかけたその時、美咲の目に真下にいる青山の姿が飛び込んでくる。

しかも目が合うと笑顔を見せ、驚いた美咲はその拍子に干していたガードルを落としてしまい・・・。

ドラマ「珈琲いかがでしょう」1話のネタバレ・感想

中村倫也主演ドラマ『珈琲いかがでしょう』(テレビ東京系)が、4月5日からスタートした。

原作は、2014年から2015年にかけて連載された、コナリミサトの同名漫画。

かねてより、主人公・青山一のビジュアル、言動が「中村倫也にそっくり」という声が上がっており、いつか中村主演で実写化を・・・というファンの夢が叶った形になる。

中村自身もオファーを受けたときの感想を問われた際、そうした声が届いていたことを明かしており、

「“おまたせしました“と言ったところでしょうか」

「これで僕以外の役者が演じていたら何よりもまず僕が文句を言っていたと思うので、良かったなと思います(笑)」

と視聴者とキャストが相思相愛なところからスタートしているドラマだ。

中村は、2019年7月クールのドラマ『凪のお暇』(TBS系)で、目の前の人に優しく“来るもの拒まず”なゆるふわキャラのゴン役を演じたことでも大きな話題に。

コナリミサト作品との相性の良さは誰もが認めるところ。

インタビューでも中村は「青山のセリフに共感するところが多々ある」と話しており、きっと適役になること間違いなしだ。

また、本作で脚本・監督を務めるのは、映画『かもめ食堂』『めがね』などで知られる荻上直子。

スーッと繊細なラインを描いて注がれるお湯。

それ含んでもこもこと膨らんでいく珈琲豆。

画面越しに思わず匂いを吸い込みたくなる映像は「荻上ワールド」の真骨頂。

第1話「人情珈琲」で描かれた「丁寧に、誠実に」を、地で行く画作りだ。

物語の流れとしては原作を再現しつつも、テレビドラマオリジナルな要素も。

垣根志麻(夏帆)と後輩OLの馬場(足立梨花)が歩み寄るシーンや、「死にたがり珈琲」の早野美咲(貫地谷しほり)の鬱々とした日々のシーンが追加されるなど、ストーリーに奥行きをプラス。

まさに同じ珈琲豆でも、様々な飲み方が楽しめるように。

原作の良さを抽出しながら、「実写化テレビドラマ」をオーダーしたファンが納得する味に仕上がっている。

さらに、オープニングテーマ「エル・フエゴ(ザ・炎)」を手掛けるのは小沢健二。

オファーをもらう前に書き上げたというこの曲は、本人も驚くほど「怖いくらいテーマが似ている」そう。

どう似ているのかは、ドラマを見進めてのお楽しみだと言い、さらに「オープニングテーマの形を(おそらく毎回)変えていこうと思っています」という粋な宣言も。

こちらも「見ている人はちゃんと見てくれてますから、大丈夫ですよ」という青山のセリフ通り、丁寧かつ誠実な仕事ぶりを堪能できそうだ。

この作品がオンエアされている今は、新しいシーズンの幕開けでもある春。

そして1週間の始まりでもある月曜日だ。

何かを変化させるにはピッタリな時期だが、それは一方で「何も変われない自分」への焦りを感じるタイミングでもある。

世の中の流れは目まぐるしく、何が正しいのかがグラグラと揺らぐそんな時代過ごしている。

ましてや2020年以降、私たちの暮らしはそれまでとはまた別の形に変化を強いられた。

人とは距離を取っていかなければならない。

握手することもはばかられる、新しい生活に人々のストレスは着実に蓄積し、一つひとつのやりとりにも余裕がなくなっているように感じる。

そんな2021年の、4月の、月曜の夜なのだ。

そのタイミングに、このドラマは今の自分をありのままに認めてくれるような温かな言葉と、ほんの少しの視点の変化で新しい自分に出会えるヒントをくれる。

取り立てて誰かに話すほどでもないけれど、でもフーっと吐き出すことができればきっとラクになる。

青山が運営する移動珈琲店は、そんな人の元にやってくるのだ。

多くの人に認められないからといって、ダメなわけではない。

「器用に」「適当に」生きることができない垣根の良さは、必ず誰かが見てくれるはず。

じっくりと時間をかけて珈琲を淹れる仕事ぶりを通じて、青山は垣根を励ましていく。

無難を求めて大きな冒険ができないからといって、変化が起こせないわけではない。

ぬるぬると時間が過ぎていくことに恐怖を覚える早野の嘆きに、じっくり耳を傾ける青山。

そして、ガラムマサラをひとふり入れたカフェオレだけでも、人生がガラリと変わることを見せていく。

一見すると垣根も、早野も、特別不幸なわけではない。

いわゆる「普通」に生きている人たちだ。

だが、その「普通」と見られる生活の中にも、孤独感や焦燥感といった様々な苦味がある。

その苦味を生かした珈琲をブレンドしてくれるのが、青山の魅力であり、このドラマの醍醐味。

その細かな味わいの違いを1杯目、2杯目・・・と、オムニバス形式で見ていくスタイルも心地いい。

そして、同じところにとどまることができない青山の素性、不気味な笑みを見せる謎の男・ぺい( 磯村勇斗)との関係性が、どのように紐解かれていくのかも今後の見どころの一つ。

ホッとさせてくれたり、眠れなくなるほど興奮させる作用も持つ珈琲。

そんな複雑で、繊細で、味わい深い、香り高い珈琲のようなドラマがスタートしたことを嬉しく思う。

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ドラマ「珈琲いかがでしょう」2話のあらすじ・ネタバレ

「キラキラ珈琲」

青山一(中村倫也)はみかん畑に囲まれた、ある田舎道で「たこ珈琲」を開店していたが、ここにいるのもこの日まで。

営業を終え、深夜、車で東京へ移動していると、後方で何やら物音が・・・。

髪をピンク色に染めたみかん畑の娘・大門雅(山田杏奈)が、こっそり乗り込んでいたのだ。

慌てて引き返そうとするが、雅は田舎生活がとにかくイヤで、可愛い自分は東京でも通用するはずだと訴える。

既にオーディションを受けることも決めていた。

「東京で何かしらになりたい」・・・何を言っても引き下がらない雅に根負けした青山は、親へ報告することを条件に連れていくことに。

東京では、雅のインスタのファンだという、礼(臼田あさ美)の世話になることになっていた。

原宿で落ち合い、オーディション会場へ連れて行ってもらう間にも、スカウトされたり、かわいいものに囲まれたり。

期待感がますます高まっていくが・・・。

「だめになった珈琲」

ある日、礼のルームメイト・ヤイ子(三浦透子)が、突然出ていくと言い出す。

最近の礼の行動にもうついていけないという。

ついに独りぼっちになった礼の部屋に突然、青山が訪ねてくる。

雅が部屋にスマホを忘れたといい、早速探し始めると、雑然とした部屋から古びたエスプレッソマシーンが出現。

礼は機械を懐かしそうに見つめながら、上京した頃のことを青山に話し始める・・・。

ドラマ「珈琲いかがでしょう」2話のネタバレ・感想

「面白いくらい全部パクリだね」

「でも、パクリでもこうやって形にできてることがすごいと思うんだけど」

第2話では、2杯の夢見る珈琲が描かれた。

「キラキラ珈琲」と「だめになった珈琲」。

「なにかしらになりたい」と突っ走る甘さも、「選ばれし者が持っているアレが自分にはなかった」と痛感する挫折という名の苦味も・・・実はおいしい人生を構成する必要なエッセンスなのだと、青山(中村倫也)は珈琲を通じて教えてくれる。

青山の移動式珈琲店『タコ珈琲』は神出鬼没だ。

追っ手から逃れるために、同じ場所には長居しないことにしているのだろうが、結果として青山の珈琲を求めている人のところに現れることになる。

「キラキラ珈琲」を求めていたのは、東京に憧れる女子高生・大門雅(山田杏奈)。

トレードマークのピンクの髪が、のどかな田舎でひときわ目立つ存在だ。

“きっと東京に行けば、テレビとかに出られる何者かになれるはず”。

そんな夢を見ていたころ、青山が東京へ向かうことを知り、『タコ珈琲』トラックの中に潜り込むのだった。

無謀で、無知で、無計画な雅の行動。

でも、そこには絶対にこの現状を変えたいという無垢な情熱がある。

そんな雅の想いに応えるべく、青山はピンク色が入ったアレンジ珈琲“ロサ・メヒカーノ”を出す。

可愛くて、ふわふわで、キラキラで・・・まさに雅が憧れる東京のイメージそのものな珈琲。

だが、雅は東京で大きな挫折を経験する。

SNSで知り合った礼(臼田あさ美)を頼ったものの、徐々に礼の口からは若者の夢を摘むような発言が。

「そんなに甘いところじゃないよ、東京は」と、雅を陥れる罠まで仕組まれていた。

雅の父に頼まれた青山の機転によって、大きな危機を回避することができた雅。

青山が作った“ロサ・メヒカーノ”が美味しかったのは、基本となる珈琲が美味しかったから。

見た目のかわいさだけではなく、根本がしっかりしているからなのだと実感するのだった。

雅のいいところは、その挫折を礼のせいにするわけでもなく、東京を恨むのでもなく、自分の根っこがちゃんとしていなかったのだと思えたところ。

そのまっすぐさこそ、雅の「なにか」となるに違いない。

東京リベンジに燃える雅を見つめて、青山はそっと微笑むのだった。

一方、2杯目の「だめになった珈琲」は、ほかでもない礼の物語だった。

雅のように夢に向かって突き進んでいた時期があったこと。

その時期に、精一杯背伸びをしてエスプレッソマシンを購入したこと。

しかし、いつしか夢に向かう自分自身もエスプレッソマシンも動けなくなってしまったこと。

雅の忘れ物を取りに行っただけの青山に、礼は心の中のドロドロを吐き出すように語りかける。

誰かに聞いてもらいたかった声を、抽出していく力が青山にはあるのかもしれない。

夢見る若者たちの作品を見て「全部パクリだ」と言い放った礼の言葉は、そのままブーメランのように自分自身に突き刺さり、やがて絵筆を手にすることができなくなってしまった。

「学ぶ」と「真似る」は同じ語源だという説がある。

私たちが言葉を話すことができるのも、真似するところから始まる。

絵を描くのも、模写することから始まる。

きっと、青山の珈琲も、最初は誰かの真似から始まったに違いない。

そのリスペクトの先に、自分らしさを見つけていくことができるもの。

しかし、雅が実感したように、根っこの部分がしっかりしていないと、その上にリスペクトが積み上がっていかない。

自分のものにならないというのは、その根っこがぐらついている証拠。

大事なのは、根っことなる自分自身をメンテナンスし続けることなのだろう。

誰かに嫉妬心を抱いたり、自分に劣等感を持ったりするのは、避けられないものだ。

まるで水道水に含まれるカルキが結晶化して、ボイラーに溜まってしまうのと同じように。

特に、夢を抱いたたくさんの人が集まる東京では、カルキとなる情報の濃度も高くなりがちだ。

だから、エスプレッソマシンを清掃するように、自分の心の中に溜まっていくドロドロをうまく排出する方法も知らなくてはならない。

青山に言われた通り、見様見真似でエスプレッソマシンを清掃していく礼。

挫折し、傷ついた礼の心をケアする方法を学ぶように。

きっとそれを知った礼ならば、再び夢を見ることができるはずだ。

雅と礼。夢を追いかける2人の女性を温めた物語が描かれるのと同時に「人殺し」というギョッとするような言葉が飛び出すのも、本作の魅力。

三平(磯村勇斗)が、青山を執拗に追いかけてくる理由が、これから徐々に紐解かれていくのも大きな見どころ。

物腰柔らかく人々を癒やしていく青山の姿も、そして“人を殺したことがある目”をした影のある青山の姿も楽しめる『珈琲いかがでしょう』。

次回の珈琲も、じっくりと味わいたい。

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ドラマ「珈琲いかがでしょう」3話のあらすじ・ネタバレ

「男子珈琲」

飯田正彦(戸次重幸)は、仕事もルックスも完璧なサラリーマン。

あのヨン様にも似ていると言われるほどで、周囲に慕われていることは本人も自覚していた。

青山一(中村倫也)の「たこ珈琲」に女子社員たちを引き連れ、全員分の珈琲を奢ったり、珈琲のうんちくを披露したりと“いい上司”をアピールしていた。

そんな折、新しい企画について部下と意見が衝突。

かみ合わない不満を、見た目も性格も正反対の同僚・森(小手伸也)にぶつける。

感情的になる飯田を森はなだめるが、そんな矢先、飯田はひょんなことから、女子社員の陰口を耳にし、自分が嫌われていることを知ってしまう。

「勘違いしている」など、飯田の話題で盛り上がる女子社員たちの罵詈雑言にショックを受けた飯田は、青山の前で自分のカッコ悪さを嘆く。

その頃、謎の男・ぺい(磯村勇斗)は青山に近づきつつあった・・・。

「金魚珈琲」

ぺいの姿を見た青山は、なぜか慌ててワゴン車で逃亡。ある田舎町にたどり着いた青山は、タイヤがパンクするというアクシデントをきっかけに、スナックのママ・アケミ(滝藤賢一)と出会う。

しかもなりゆきでスナックの手伝いをすることに。

あっという間に人気者となった青山を、アケミは昔どこかで見かけたような気がして・・・。

そんな折、偶然にもアケミの中学の同級生・遠藤(丸山智己)が来店する。

野球部のエースで、学校の人気者だったという。

青山が入れた珈琲焼酎を味わいながら、2人は久々の再会を喜ぶ。

アケミはスナックを営む傍ら、母親の介護にも追われていた。

そしてかつて夢を諦めた後悔のような思いを、青山に吐露する。

そんな心情を感じ取ったのか、遠藤はアケミに「閉鎖的な町から抜け出して、もう一度夢と向き合うべき」と訴える。

ドラマ「珈琲いかがでしょう」3話のネタバレ・感想

「君は? ブレンド? ストレート?」

中村倫也主演の『珈琲いかがでしょう』(テレビ東京系)第3話では、人生の味わいがじっくりと引き出される「男子珈琲」と「金魚珈琲」が描かれた。

「男子珈琲」は、原作漫画にも登場するエピソード名。

だが、その中身はドラマオリジナル脚本へとアレンジされている。

ストレートに原作を楽しむもよし、監督やキャストが化学反応を起こしたまさにオリジナルブレンドなドラマを味わうもよし。

何層にも渡って沁み入る“珈琲”の余韻が心地よい。

原作の「男子珈琲」は、少年と老人がコミュニティメンバーの顔色を気にして、仲間はずれにされているキラワレ者な友人との距離感に思い悩む話。

一方、ドラマで紡がれたのは、イケてると思っていた自分こそが実はキラワレ者で、ダサい友人のほうがみんなに好かれていたという視点の違いもまた味わい深い。

そのキラワレ者と友人を演じているのが、戸次重幸と小手伸也というキャスティングもまたグッとくる。

戸次が演じる飯田は体型を維持するために毎晩筋肉体操で汗を流す。

「ヨン様に似ている」と言われた日からストールスタイルを貫き、加齢臭を気にして香水をつけまくり、現場では仕事ができる自分を演出していく……だが、そのどれもが後輩社員からは「イタい」と見られていたことに気づかされる。

ガラガラと崩れていく自分像。その自信喪失な姿が切なくも、むしろ気づけてよかったと思わせる不思議な哀愁を醸し出す。

対して、小手が扮する森は中年らしいルックスを「ありのままの自分でいい」と受け入れ、年相応の余裕を身につけた言動で信頼を得ていくキャラクター。

ストレートに「イケてる人」とは言われにくいかもしれない。

しかし、その中身を知っている人はその場に必要とされる大切な存在として認められる。

飯田と森の対比を描くことで、より青山(中村倫也)が淹れるブレンド珈琲が際立つ。

キリマンジャロやコロンビアのようにストレートに主役級の魅力を放つ人はいる。

だが、ジャバロブスタのように単体では「イケてない」と見なされても、ブレンドしたときに“なくてはならない”味わいを引き出す名脇役となる人もいる。

似ている誰かの真似ではなく、何かの香りでごまかすのではなく、自分ができることを磨き続けることで、その良さが際立っていく。

また、ストレートに「イケてる」と言われる人だって、他の強いクセを持つ人たちがいるからこそ、単体で輝くとも言える。

誰もがお互いの個性を引き立て合っているのだ。

だから、同じところにとどまらず、人々との継続した関係性を絶っている青山はどちらのタイプとも答えることができないのかもしれない。

そんな青山が次に行き着いたのは場末のスナック。

そこはアケミ(滝藤賢一)がママをしていた。

肩を落とした立ち姿、ネイルの先までキラキラに包まれたアケミ姿の滝藤がまた美しい。

だが、まだまだ世間の眼差しは厳しいのも現実だ。

夜にひっそりと働くことを選んだアケミを、同級生の遠藤(丸山智己)は同情をするのだが、その図はどこか飯田と森とも重なって見える。

だが、アケミは十分幸せなのだ。

その金魚鉢のような小さなお店の中で泳ぐ自分が、何よりも自分らしいと誇りを持って言える。

勝手に自分の尺度で他人を判断するなんて、まったくもって余計なお世話なのだ。

でも、現実の社会でもついつい記号化されたわかりやすい情報で、人を見てしまうものだ。

こういう状況にある人は、きっとこうだ。

そう決めつけてしまうことで、私たちは人生の味わいが広がる可能性を放棄してしまう。

いくつもの出会いや偶然が重なって、あのお店の常連客たちが、珈琲焼酎という飲み方があることを知ったように。

小さな小さな居場所だって、入口を広げていれば思わぬ発見が飛び込んでくる。

それは、青山とアケミの出会いもそう。

そしてアケミは青山と初対面ではなかったことを思い出す。

それは、アケミがこのお店を開く前のこと。

今の穏やかに笑う青山とは別人のような、金髪で真っ黒な瞳をした青山だった。

しかし「早く行けよ、ババア」と、乱暴な言葉の中にも、アケミを女性として扱っているからこその「ババア」呼びが、またたまらない。

青山役を中村倫也で、実写化を熱望した原作ファンは、この変わりっぷりこそが見たかったはずだ。

ふわふわと掴みどころのない癒やし系から、人の命を簡単にひねりつぶせるサイコパスまで。

この振り幅こそが、まさに役者・中村倫也の唯一無二の味なのだから。

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ドラマ「珈琲いかがでしょう」4話のあらすじ・ネタバレ

「ガソリン珈琲」

ワゴン車のタイヤがパンクした青山一(中村倫也)は、ガソリンスタンドに立ち寄る。

厳つい風貌の店主・ゴンザ(一ノ瀬ワタル)とは知り合いのようで、笑顔を見せる青山に「昔のお前を知っていると身の毛がよだつ」と言いながら整備をしている。

そんな中、一台のトラックがやってくる。

セルフでガソリンを入れ始めた運転手の菊川貞夫(野間口徹)は、どこか不機嫌そう。

ゴンザ曰く、たまに来店する、声をかけても挨拶すらしない無愛想な客だという。

そんな菊川が、思わず動きを止める。

青山の珈琲の香りにつられたようだ。

「淹れたての珈琲いかがでしょう?」

その声に我に返ったのか珈琲を飲まずに慌てて去ってしまうが、どこか寂し気な様子が気になった青山は、しばらくガソリンスタンドで「たこ珈琲」を開くことに。

実は菊川は珈琲を“飲めない”のではなく“飲まない”、ある複雑な事情を抱えていた。

「ファッション珈琲」

青山は、元バリスタチャンピオンとして珈琲界では有名なカフェ店主・モタエ(光浦靖子)にコピ・ルアックの豆を届ける。

“幻の珈琲豆”と言われるインドネシアの高級珈琲豆だ。

2人でその珈琲を堪能していると、まもなく始まるワークショップの生徒が来店。

その中に垣根志麻(夏帆)の姿を見つけた青山は、思わず影に隠れてしまう。

そんなことを知る由もない垣根は、珈琲に興味を持つきっかけとなった青山との出会いを語り始める。

一方、珈琲について純粋に教えたいモタエは、“箔付け”のために通う生徒たちとのズレに悩んでいて・・・。

その頃、ぺい(磯村勇斗)はとあるヤクザ事務所にいた。

組員の花菱(渡辺大)に呼び出されたからだ。

なにやら青山について話している2人。

果たして2人と青山の関係は・・・?

そして青山の隠された過去が徐々に明らかになっていく。

ドラマ「珈琲いかがでしょう」4話のネタバレ・感想

「美味しい珈琲を淹れたい、ただそれだけ」

人が珈琲で潤すのは、喉だけではないのかもしれない。

遠い国からやってきた豆の旅路に、じっくりと丁寧に抽出された手間暇に、淹れてくれた人の愛情に……その一つひとつの工程に思いを馳せ、心を満たす。

美味しい珈琲とは何か。珈琲を味わうとはどういうことか。

目の前の1杯と向き合う時間を大切にすることで、より人生が香り高くなることを教えてくれるドラマ『珈琲いかがでしょう』(テレビ東京系)。

第4話で淹れられたのは、ドラマオリジナルの要素が加わった「ガソリン珈琲」と、原作に忠実な「ファッション珈琲」。

ドラマと原作の魅力を飲み比べるように楽しめる一夜となった。

パンクしてしまった青山(中村倫也)の移動販売車「たこ珈琲」。

その修理に向かった先は、どうやら青山とは旧知の仲に見えるゴンザ(一ノ瀬ワタル)のガソリンスタンドだった。

青山の笑顔に「身の毛がよだつ」と拒否反応を示すゴンザ。

そんなやり取りの合間に、かつての金髪青山バージョンの鋭い眼差しを見せる俳優・中村倫也の表情の振れ幅に、興奮してこちらこそ「身の毛がよだつ」思いだ。

今回、青山が珈琲を飲んでもらいたいと願ったのは、定期的にガソリンスタンドにやってくるというトラック運転手の菊川(野間口徹)だった。

絶望を知った瞳の菊川だが、青山の淹れた珈琲の香りに少しだけ生き返ったような表情に変わる。

聞けば、菊川は妻の病気が治るように、大好きな珈琲を飲まない願掛けをしていたという。

運転手の菊川が事故をすることなく無事に帰ってくるようにと、毎朝妻が珈琲を淹れてくれたこと。

それがとてつもなくまずかったこと。

「ブルーマウンテン」を「ブルーハワイ」と言い間違えるほど、珈琲に疎い妻。

それでも、その気持ちが嬉しくて毎日の楽しみになっていたこと……。

現在進行系で闘病しているように聞こえた妻だが、実は1年前に亡くなっていた菊川の妻。

だが、ブルーマウンテン=青山の珈琲が、菊川にとって妻の死と初めて向き合うきっかけとなる。

一方で、ゴンザもまた家族の無事を祈るあまり、厳しい条件を飲んでいた。

それは、青山を追うぺい(磯村勇斗)から愛娘を守るために、青山の車にGPSを仕掛けること。

娘を守るために、青山との友情を断つことを選んだのだ。

人生には自分の力ではどうすることもできない場面がある。

そんなとき人は好きなものを断ち、失うことで、少しでもその流れを引き寄せたいと願うのではないだろうか。

ドラマオリジナル部分である「妻の死をなかなか受け入れられない菊川」と、もともと原作にあった「現在進行系で家族を守ろうとするゴンザ」を対照的に描くことで、「ガソリン珈琲」のエピソードがより段階的に苦みを増していくようだった。

「ファッション珈琲」では、元バリスタチャンピオンのモタエ(光浦靖子)が登場。

「幻の珈琲豆」と名高いコピ・ルアックを、キッチンに2人並んでうっとりするシーンは、映画『かもめ食堂』や『メガネ』など、ゆったりと満ち足りた空気を描いてきた名手・荻上直子監督らしい画だ。

そんな充実した時間もそこそこにワークショップの生徒たちがやってくる。

驚いたのは、その中に第1話で青山の珈琲に惚れ込んだ垣根(夏帆)の姿があったこと。

とっさに隠れた青山は、そのままモタエが「生徒の子たちとズレを感じて寂しい」というワークショップの様子を見守ることに……。

モタエが伝えたいのは珈琲の本質的な魅力。

しかし、生徒たちの興味は表面的な見栄えにしかない。

最終的にコピ・ルアックだと偽って、いつもの珈琲を飲ませても、気づくことができない。

何か自分に箔をつけたいだけで、それは珈琲じゃなくてもいいといった雰囲気に、モタエはガッカリしていたのだ。

だが、片道3時間もかけてモタエのところに通っていた夏帆には、その味の違いがわかる。

それは、青山の淹れてくれた珈琲に近づきたいという忘れられない味の思い出を追い求めてきたから。

本当に美味しい珈琲というのは、淹れた人と飲んだ人の思いが通い合う瞬間を指しているのかもしれない。

奇しくも、垣根は若き日の青山と同じ「美味しい珈琲を淹れたい、ただそれだけ」という言葉を発する。

その「美味しい珈琲」とは、自分自身を含む、誰かと心を通わせたいと同義語なのではないだろうか。

かつて、泣きながら青山を殴ったぺいも、本当は珈琲で青山とつながり続けたかったはずだ。

拳という共通言語でわかり合えたと思っていた仲間が、その言葉を捨てて今度は珈琲で語るのだと住む世界を変えようとしているのだ。

その寂しさ、そして自分はそれを共有できないという悔しさで、あれだけの涙が溢れたのだろう。

そんな珈琲によって救われた垣根と、珈琲によって奪われたぺい、そして青山がついに一堂に会す。

ふわふわな青山から、ギラギラな金髪青山まで、きっと次回はさらにいろいろな表情を見せてくれるに違いない。

俳優・中村倫也の味の幅広さを存分に堪能する時間になりそうだ。

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ドラマ「珈琲いかがでしょう」5話のあらすじ・ネタバレ

「ほるもん珈琲」

ぺい(磯村勇斗)が目の前に現れ、ワゴン車の中で青ざめる青山一(中村倫也)。

しかもカフェで再会した垣根志麻(夏帆)が、車まで青山を追いかけて来てしまう。

青山の元仕事仲間だと自己紹介したぺいは、「静かなところで3人で話そう」と提案する。

だがぺいの目的は青山を花菱(渡辺大)のもとへ連れていくこと。

垣根を巻き込みたくない青山だが、垣根は保険だと逃がそうとしない。

青山の運転で移動中、垣根から青山の前職について尋ねられたぺいは、「強いて言えば清掃業」と答える。

そして血や泥にまみれながら“清掃業”をしていた当時について語り出す。

「初恋珈琲」

ある理由でぺいは花菱(渡辺大)らから殴る蹴るの暴行を受けることに。

自分の真っ赤な血を見ながら、小学校時代の初恋の相手が背負っていた、真っ赤なランドセルを思い出す。

少年時代のぺい(込江大牙)が恋心を抱いたのは、席替えで隣同士になったひとみだ。

家が貧しく父親に暴力を振るわれ、早くも人生に絶望していたぺいにとって、ひとみは天使だった。

そんな折、ひょんなことから、ひとみの家で手作りの珈琲ゼリーをごちそうになる。

苦くて甘くて冷たくて…それはぺいにとって初恋の味だった・・・。

一方青山は、垣根に珈琲にハマるきっかけになった、ホームレスのたこ(光石研)との出会いを打ち明ける。

ドラマ「珈琲いかがでしょう」5話のネタバレ・感想

「珈琲に出会えたとき、世界が変わった気がしました」。

夢中になれるもの、生きがいと呼べるもの、どうしようもない日々から引きずり出されるほど没頭できるもの……。

たった1杯の珈琲が、誰かにとってはそれが人生を変える分岐になる。

これまでも甘くて苦い様々な人生を描いてきた『珈琲いかがでしょう』(テレビ東京系)では、ついに謎多き青山(中村倫也)の、そして執拗に青山を追っていたぺい(磯村勇斗)の生き様が紐解かれる。

現在の甘い眼差しと過去の厳しい表情を使い分ける青山と、絶望と愛嬌をあわせ持つぺい。

そんな2人を演じる中村と磯村が、演技力でぶつかり合う珠玉の1話となった。

今回淹れられたのは、原作漫画に沿った「ほるもん珈琲」とドラマオリジナルの「初恋珈琲」だ。

裏社会で汚れ仕事を引き受けていた青山とぺいのコンビ。

手にかける人を「ほるもん(放るもん)」だと教わり、ゴミとして次々に始末していった。

「ほるもん」と「ほらんもん」。彼らにとって、その差はよくわからない。

ただ、言われるがままに仕事をする日々。

きっと、いつかは自分も「ほるもん」と呼ばれる側になる。いや、もうすでに社会からはゴミだとみなされるクズなのかもしれないという悲しみを胸に秘めながら。

しかし、ぺいにとってはそんな底辺とも言える生活の中でも、青山に出会えたことが一つの希望だった。

いろいろなものが欠落し、光が一つも差さないような、常軌を逸した真っ黒な目の青山に「一生ついていく」と痺れたことも。

しかし、青山のその目は珈琲と出会ってから徐々に変わってしまう。

ぺいもホームレスのたこ(光石研)が淹れた同じ珈琲を味わったはずだった。

青山の人生を変えたという珈琲を。しかし、ぺいには自動販売機の珈琲と、たこの珈琲との違いがわからない。

同じように底辺の日々を過ごし、同じように社会のはみ出しものとして生きていくんだと思っていた青山が救われ、置いてけぼりにされたぺい。

自分だけが救われなかった。それは、救いが見えなかったときよりも、よっぽど残酷な現実だ。

「この人、ミョーなカルト宗教にハマって。“珈琲”っつう宗教」というぺいの言葉に、改めて青山の変わりっぷりと、ぺいの寂しさがにじみ出る。

自分にはわからなかったものに夢中になる青山を見て、ぺいがどれほどその存在を遠くに感じてしまったのかを。

ドラマオリジナルの「初恋珈琲」を描くことによって、ぺいという人となりがより浮き彫りになっていった。

青山を逃がすために自らの血を流すことにしたぺい。意識が朦朧とする中、その真っ赤な血を眺めながら初恋の「あの子」のランドセルを思い出すのだ。

「赤」は、ぺいにとって小さな愛を感じた象徴の色なのかもしれない。

「あの子」の家に呼ばれて、一緒に食べた手作りの珈琲ゼリー。その上に乗っていた真っ赤なさくらんぼは、「あの子」が愛情をたっぷり受けて育ってきた証だ。

親に殴られて育った自分には、やっぱり珈琲ゼリーのおいしさはわからない。

憧れて少しでも近づきたくて、でも近づくほどに自分との生まれの違いを見せつけられて。恋をした喜びと叶わない想いの寂しさを行き来した初恋。

それが決定的になったのが、時を経て再会したときだった。ブラック珈琲を「美味しい」といって飲む「あの子」と、大人になってもそのうまさがわからないぺい。

すでに裏社会に足を踏み入れていたぺいにとって、その時間は純粋に初恋が実らなかったという事実よりも、育ちの悪さが生んだ分岐の大きさ、その残酷さを実感させるものだったのだろう。

そんな物悲しいぺいの顔を見逃さなかったのは、青山だった。そして「寂しさが紛れる」と言って差し出したのは、赤いイチゴのイラストが施されたイチゴミルクだ。

ぺいがこれまで青山を追いながら飴をなめるシーンを思い出す。青山が去り、憎しみや怒りよりも、寂しさが彼を包んでいたという切なさと同時に。

自分と同じところで沈んでいくはずだった青山を連れて行ってしまった真っ黒な珈琲。

青山の金髪は、いつの間にか黒髪となり、自分とはもう随分遠く離れた生活を送っているのがわかる。そして、最もぺいにとって屈辱的だったのは、その青山の淹れた珈琲によって自分以外の人たちが「救われている」という事実だったのではないか。

冷たい世の中で数少ない愛を感じられた「赤」と、何度も絶望しながらそれでも“救われたい”と渇望してきた「黒」。

ぺいの中にある印象的な2色は、どこか鮮血とどす黒く固まるかさぶたにもかさなる。もしかしたら、青山をかばうために自ら足を刺して流したぺいの赤い血は、ぺいができる最大限の愛情表現だったのかもしれない。

そうして青山の危機を助けることで、初めて「救われた」感覚を得られたのではないか。

誰かにきっかけをもらい、何かにハマることだけが「救われる」タイミングではない。きっと青山も、美味しい珈琲と出会ったからではなく、そのあと多くの人にそれを提供したからこそ「人生が変わった」「救われた」と思えているように。

「自分が誰かの役に立った」という喜びこそが生きがいであり、人生の醍醐味なのだろう。

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ドラマ「珈琲いかがでしょう」6話のあらすじ・ネタバレ

「たこ珈琲」

垣根志麻(夏帆)が淹れた珈琲を味わいながら、青山一(中村倫也)は珈琲の道に進むきっかけとなった、ホームレスのたこ(光石研)との出会い、そして青山が珈琲を淹れながら各地を巡っている本当の理由を打ち明ける。

たこの淹れた珈琲に魅了され弟子入りを懇願した若き青山。

その申し出を受け入れたたこは、ただ単純に「珈琲を美味しく淹れる」だけではない、青山自身に足りていない何かを気づかせるための修行を始めるのであった。

今まで自分が過ごしてきたヤクザな世界とは真反対な、穏やかな日常を過ごしたり、ちょっとしたシアワセに気づくような日々を送る青山。

珈琲の腕前が上達していくのと比例するかのように、青山の中でも小さな変化が起き始めていた・・・。

とある雨の日、青山がいつものようにたこの家にいくと、そこには寝込んでいるたこの姿が。

たこの淹れた珈琲を飲む青山は「いつか俺も誰かに美味しい珈琲を淹れることができるんだろうか」と問いかける。

するとたこは青山に一番必要で大事なものが何なのかを語り始めるのだが・・・。

垣根を家まで送り、ぺい(磯村勇斗)から託されたメモを手掛かりに、本当の目的を果たすべく車を走らせる青山。

最終地点に辿り着いたと思ったその時・・・。

ドラマ「珈琲いかがでしょう」6話のネタバレ・感想

「でもね、私あんたのことを今大切に思ってるよ……どうしたね? 怖いのかい?」

青山(中村倫也)が、なぜ珈琲の移動販売を始めたのか。行く先々で、多くの人の心を救ってきた珈琲を、どのように淹れられるようになったのか。『珈琲いかがでしょう』(テレビ東京系)第6話では、その秘密が明らかにされる。

語られたのは、青山が人生で初めて誰かに大切にされた思い出だった。自分を大切にされるという経験が、誰かを大切にしたいという願いが、そして日々を大切にできる心の余裕が、珈琲を単純な飲料という概念を超えて、心まで潤すアイテムへと変えるのだ。

ホームレス生活をしている、たこ(光石研)の淹れた珈琲の美味しさが忘れられず、その秘訣を教わろうと、彼のもとを通うことにしたかつての青山。だが、その初回のレッスンは、川のほとりで釣り糸を垂らすことから始まる。

これのどこが美味しい珈琲の淹れ方に繋がっているのか、さっぱりわからない青山を、たこは「哀れだね~」と同情する。「珈琲を味わうってことはさ、こうやってのんびりと穏やかなひとときを幸せだなって感じることにも似てるってこと」と言われても、青山は「幸せ?」と、やはりピンとこない。

青山にとって珈琲は、暴力的な仕事のあとにとりあえず飲むものだった。頭と心を空っぽにして人を殴り続ける時間。そこから少しだけ自分を取り戻すための、儀式のような珈琲だったのかもしれない。しかし、決してのんびりと穏やかなひとときとは言えない空間で、その味は泥のようにまずいものだった。

青山を兄貴と慕うぺい(磯村勇斗)は、仕事中の青山を「常軌を逸した真っ黒な目」「いろんなもんが欠落している」「何も映らない」と表現した。その瞳から抜け落ちたものは「大切」にするという想いそのものだったのだろう。自分自身のことも、目の前にいる人のことも、大切になんて思っていては、体も心も痛くてやってられないから。

でも、本当は青山もぺいも、どこかで「大切にされる」「大切にする」関係性への憧れを捨てきれずにいたのではないか。それはぺいが失恋のあとに青山からもらって以来、寂しい気持ちを紛らわすために飴をなめるようになったのもそう。その小さな優しさが嬉しかったから。

そして2人が食べるホルモンが、もともと「放るもん」として捨てられるものだったという説を聞いて、より食欲が増したのもそう。価値がないと烙印を押されたものでも、こうして活躍できる場があるという希望を感じられたからではないか。

そして青山にとって、たこの珈琲がこれほど眩しく見えたのは、たこ自身がホームレス、つまり自分と同じように社会から放り出された側の人間だと思ったから。それでも「ゴミでも丁寧に磨けばたいていのものはどうにかなる」と小粋にポップに楽しそうに生きるたこの姿に、自らもこのどうしようもない日々を抜け出すことができるのではないかと、可能性を感じたからに違いない。

「美味しい」も「幸せ」もわからない日々を変えたい。とっくに諦めていたと思っていた憧れや希望が、あの珈琲を飲んだことで、引き出された。それは「自分の人生を生きたい」という、青山の本能を呼び覚ます1杯だったのだ。

考えてみれば、私たちの人生は「大切」を繋いで成り立っている。例えば、外食ひとつ取っても、誰かが大切に育てた食材を、誰かが大切に運び、誰かが大切に調理した結果、ようやく私たちの口まで届く。

珈琲豆に至っては遠い国から温度、湿度、酸素、光と様々な天敵から守りながら、慎重に運ばれてくるもの。ベストな焙煎レベルを模索し、丁寧に豆を挽く。そして豆の様子をじっくりと観察しながら、そーっとお湯を注ぐ。

じわじわとお湯が染み渡り、繊細に膨らんでいく珈琲豆を前に「この子たちの声を聞いて」とたこが言う。だが、自分の声に耳を傾けてくれた人なんていなかった青山には伝わらないのがもどかしい。

大切にされた記憶のない青山に、珈琲を通じてその意味を伝えていくたこ。その日々は、青山の真っ黒な目に少しずつ光を差すものだった。「美味しくなれ」と願いながら淹れる珈琲は、それを飲む人が「幸せになれ」と願うことと同じ。珈琲を淹れているとき、青山もこの「大切な想い」のリレーをつなぐ1人であることを知ったのだ。

しかし、それは同時に怖いことでもあった。大切なものができるということは、それを失うリスクを背負うということ。自分を大切に思えば、今と同じ生活を続けることには耐えられなくなる。大切な人ができるほど、その人に何かがあったときに心が押しつぶされそうになる。

これまで考えなくてよかったことが、一気に青山の頭の中に押し寄せる。でも、その耐え難い味を知るからこそ、川のほとりでする釣れない釣りに幸せを感じることができるというものなのかもしれない。

そして、多くの苦味を引き受ければ、その味を活かす珈琲を淹れることもできるようになる。「あんたと私じゃ年数が違う」と笑った、たこが言いたかったのはそういうことなのではないだろうか。

そのたこの遺志を継ぐ形で、青山が始めたのが『たこ珈琲』の移動販売だった。そこで垣根(夏帆)をはじめ、自分を大切にすることを忘れそうになっている人に向けて珈琲を淹れてきた。その最終ゴールは、たこが愛し続けた奥さんの居場所。だが、あと一歩のところで青山は捕まってしまう。

その追っ手の正体は、かつて青山が抜けた組のぼっちゃん(宮世琉弥)だった。青山に捨てられたと思い、その愛情の反動により大きな憎しみを抱いていた。もしかしたらこの再会は、たこが「まだ美味しい珈琲を必要としている人がいる」と言っているのかもしれない。ぼっちゃんの「大切にされたい」を、今の「大切にする」を知った青山なら受け止められるのではないか。そう期待しながら、来週もこの時間を待ちたい。

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ドラマ「珈琲いかがでしょう」7話のあらすじ・ネタバレ

「ぼっちゃん珈琲」

青山一(中村倫也)は、ようやくたこ(光石研)の親戚宅の前にたどり着くが、あと一歩のところでぼっちゃん(宮世琉弥)に拘束されてしまう。

ワゴン車に連れ込まれ、夕張(鶴見辰吾)の運転でどこかへ移動中、ぼっちゃんは青山が面倒を見てくれた幼い頃のことを振り返り始める。

当時10歳だったぼっちゃん(長野蒼大)の面倒を見ることになった青山は、ぼっちゃんが学校でいじめられていることに気づく。

給食に出てくるコーヒー牛乳もいつも取り上げられてしまい、一度も飲んだことがないという。

父親がヤクザの二代目(内田朝陽)であることを武器にすればと助言するが、ぼっちゃんはヤクザが大嫌いだと一蹴。

自分の力でクラスの底辺から脱出するため、いつかコーヒー牛乳を飲むため、毎日苦手な逆上がりの自主練をしていた。

そんなぼっちゃんの覚悟を知った青山は、逆上がりの練習に付き合うように。

さらに組の抗争によって連れ去られそうになった時には颯爽と救い出し、眠れない夜にはコンデンスミルクをたっぷり入れたコーヒー牛乳で喜ばせた。

次第にぼっちゃんにとって、二代目がかまってくれない寂しさを埋めてくれる青山が、強くてかっこいいキャラクター“とらモン”のような存在となっていく。

「ずっとそばにいる」という約束も交わすが、その直後、約束を裏切る出来事が起きる・・・。

ドラマ「珈琲いかがでしょう」7話のネタバレ・感想

「眠れない夜は眠くなるまで寝なけりゃ良いんですよ」

珈琲に青山(中村倫也)を奪われたのはぺい(磯村勇斗)だけではなかった。青山があと一歩のところでたこ(光石研)との約束を果たせるかと思われたその時、彼を拘束したのは過去に足を洗った組のぼっちゃん(宮世琉弥)だった。

青山の右手のグローブの秘密も明かされた『珈琲いかがでしょう』(テレビ東京系)第7話「ぼっちゃん珈琲」。

母親を亡くし、組の二代目の父親はいつも仕事に忙しく、学校でもいじめられっ子のぼっちゃんの面倒を見ることになったのがかつての青山だった。いつしかぼっちゃんの中で青山はどんなときでも自分の側にいてくれて守ってくれる、たった1人のヒーロー“とらモン”となった。

ぼっちゃんは「こんな大きな家で1人で寝るのが、1人でご飯を食べるのがいつもいつも怖い。ひとりぼっちが怖い」とこぼす。でも、ぼっちゃんは知らないのだ。

愛を渇望できるということは、1人が寂しいと思えることは、裏を返せば“誰かと一緒にいた温かさ”を知っているということであり、“誰かに大切にしてもらえた記憶”があるということだ。

そんな経験など一切持ち合わせていないどころか、たこに“誰かに大切に想われるのが怖いのだろう”と見抜かれていたのが、かつての青山だ。

ただ、ぼっちゃんにも同情の余地はある。日頃から大人にばかり囲まれ、ある意味上下関係のしっかりとした組織の長のせがれだということで、様々な人から距離を取られてきたのだろう。

“丁重に扱われる”ことは、相手と自分の間に常に壁があることを見せつけられる行為でもあるわけで、“三代目”になることを当然のように求められ、弱音など吐けなかったのだろうし、無邪気に父親を独占し甘えることさえ叶わない。

父親に“自分だけのたった一人の父親”でいてほしいと願うことさえできず、何人もの大人の男を従える威厳ある“組長”という姿の父親がデフォルト設定とくれば、自ずと嫌でも“自分だけの父親”ではないのだと思い知らされる。父親が無事に帰って来てくれるのかを不安に思いながらなかなか寝付けない日々。10歳の少年にとってはなかなか特殊な環境でハードモードだ。

また、ぼっちゃんの場合、“一度知ってしまったが故の喪失感”もあるのだろう。母親や青山に大切にされた記憶があるからこそ、そんな存在が何の前触れもなく自分の目の前からいなくなってしまったとき、愛情が、やり場のない悲しみや怒りが憎しみに変わってしまったのだろう。

母親のときには彼女の病気が良くなるようにと何度も何度も祈ったのに願いを聞き入れてはくれなかった神様を。そして、青山の場合には本当だなんてつゆとも思わず、何気なく自分が言った指切りの約束を一方的に果たして去った青山自身を。

また、自分がどんなに欲しても手にできなかった(と思っている)父親からの絶大な信頼を得て、さらにはそれでもなお、その父親からの信頼を手放してでも進みたい新たな居場所まで見つけた青山が心底羨ましく許せなかったのだろう(実際には、父親は青山にぼっちゃんの様子をよく聞いているようだった)。

青山がいなくなり、父親は組同士の抗争で亡くなり、その噂が学校で広がるなり、また周囲は皆、手の平を返したように、彼の言いなりになった。ただただ彼を恐れて。面倒に巻き込まれないように。適度な距離をとろうと。自分が標的にされないように。

彼は同世代からも丁重に扱われることに慣れてしまったのだ。自分の見せかけの力を誇示することで、束の間失くしてしまった大切なものの存在を忘れられ、気を紛らわせられたのだろう。これが不幸の始まりだ。

ねじれにねじれてしまったぼっちゃん役を演じたのは宮世琉弥だ。磯村勇斗と共演した『恋する母たち』(TBS系)で演じた蒲原繁秋役で知名度を一気に上げた。エリート弁護士だが凄まじく選民意識の高い父親に反発し、自身も超進学校に通いながらも退学、ラッパーとしての活路を見出していく、かなり波乱万丈な高校生役を熱演した。

いつだって家にいる時は家族とろくに会話もせずにヘッドホンを耳につけて外界との関わりを遮断していたような彼が、ラップ落語との出会いで覚醒していく姿を静かにとても自然にみずみずしく体現していたのが印象的だった。

「ゴール一歩手前で振り出しに戻る。あともう一歩だったのにって志半ばなのが良いんじゃない。報われないラストの方がたくさんの人に名作扱いしてもらえるよ」と不吉な発言をぼっちゃんが繰り出していたが、次週いよいよ最終話。

今の“大切にすることもされることも知った”青山は、黒くてドロドロしたものに絡め取られてしまったぼっちゃんとどう対峙するのか。たことの約束を果たせるのか。どうかラストにはほっと一息つけるような展開を堪能できますように。

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ドラマ「珈琲いかがでしょう」最終回のあらすじ・ネタバレ

「暴力珈琲」「ポップ珈琲」

ぼっちゃん(宮世琉弥)が執拗に青山一(中村倫也)を追っていたのは、信頼していた青山の裏切り行為に対する報復だった。

垣根志麻(夏帆)やぺい(磯村勇斗)を巻き込んでまで追い詰めようとするが、暴力ですべてを制するようになったぼっちゃんに、青山は「そのやり方で手に入れたコーヒー牛乳はおいしかったか」と問いかける。

ぼっちゃんの脳裏に蘇ったのは、同級生を脅して好きなだけコーヒー牛乳が飲めるようになったのに、なぜかまったく味がしなかった頃の記憶…。

さらにこれまで沈黙を貫いていた夕張(鶴見辰吾)が、見かねて裏切りの真相を語り始める。

青山が大金と共に姿を消した裏には、息子を思う二代目(内田朝陽)とのある固い約束があった。

時を経て事実を知ったぼっちゃんは…。ついに最終回。

青山は「奥さんと同じ墓に入りたい」と願っていた、たこ(光石研)の願いを叶えることはできるのか?

ドラマ「珈琲いかがでしょう」最終回のネタバレ・感想

「そりゃ、傍から見れば、ど底辺の生活でも、せっかくなら、彩りってものが欲しいじゃないの。どうせなら、小粋にポップに生きたいからね」

たこ(光石研)が生前残した言葉に隠された、たこの秘密が明かされた『珈琲いかがでしょう』(テレビ東京系)最終話。この作品を通して描かれたのは月並みな言葉に集約してしまうが“人はひとりじゃない”、そして“人が人を大切に想う気持ちは伝播し巡り巡る”ということなのではないだろうか。

黒くてドロドロしたものに飲み込まれてしまった三代目組長・ぼっちゃん(宮世琉弥)はずっと自分はひとりで寂しかった、自分には人から愛される才能がないと訴えるが、実際には父親である二代目(内田朝陽)が常に気にかけていたのはぼっちゃんのことであり、その裏には正に“命がけの愛情”があったように。

“愛情”とは何もわかりやすく目に見える形あるものばかりではない。夕張(鶴見辰吾)のように、二代目の遺志も三代目の慢性的な満たされなさも、青山(中村倫也)がいなくなった真相も知りながらも、“最適なタイミング”が来るまで真実はそっと自分の胸に閉まったまま近くで見守り続けるのもまた愛だ。

“親に捨てられた者同士”ずっと一緒に暮らしていたのに急に青山に置いていかれたぺい(磯村勇斗)にとっては、強い愛ゆえにどうにか彼を憎み続けることでしかその面影を自分の中から追い払えなかったように。これもまた“愛情”の表出の仕方のひとつである。

ホームレスのたこ(光石研)には実は妻・幸子(市毛良枝)と彼女との間にもうけた息子がいたばかりでなく、そもそもたこに珈琲の淹れ方を教えたのは幸子だったこともわかる。

親族に勘当されてでも一緒になることを選んだ2人だったが、元々病弱だった幸子の体調が悪化し、その治療費のためにたこは彼女の両親に頭を下げ、そして自分は何も言わず彼女の前から姿を消す。これもまたたこから幸子と息子への“愛情”ゆえのことだ。

幸子の唯一の楽しみだったたこを想って淹れる珈琲が、たとえ離れ離れになった後もたこの周囲に人を常に呼び寄せ、彩を与え続け、そして青山との出会いをもたらし、たこの遺骨を自分の元に届けさせ、たこの夢を叶えさせた。何なら、元々は幸子の夢だった「移動珈琲販売店を営む」という夢までもたこから青山に受け継がれ実現している、この壮大で果てしない“人が人を慈しむ気持ちの伝播”に静かな感動を覚えると同時に気が遠くなりそうにもなる。

まるで珈琲を淹れる際に静かに螺旋状に湯を落としていくようなその途切れることのないサイクルに息を呑むようなうっとりとした美しさと落ち着きと恍惚感を覚えるような感覚だ。そんな奇跡を、青山、ぺい、垣根さん(夏帆)の3人で共に眺められている今まさにここにある“奇跡”にも、各々に色々なことがあった過去から現在地点までがピタリと繋がり落ち着くべきところに収まっていくさまを目の当たりにさせられた。

たこの遺骨を砕いた破片を入れた珈琲を幸子が飲んで言った「これでたこさんは私の一部です」に、青山は涙目ながらもしっかりと笑顔を見せたが、この瞬間に青山も自身の壮絶な過去と今の自分を改めて飲み込み引き受けたのではないだろうか。

「暴力珈琲」ではぼっちゃんの目を覚まさせるために体当たりで臨むシーンでは瞬時に青山の目の漆黒さが深みを増し鋭い光まで宿っていたが、もはや中村の域までいけば黒目の大きさまで変えてしまえるものなのか……と恐れ慄いた。その後の「ポップ珈琲」ではそんな青山の一面がスーッと溶け出ていくような、今の青山と矛盾なく融合していく“毒抜き”のような経過が見られたように思う。

これまで珈琲の味がわからなかったぺいが青山の珈琲を口にして初めて思わず笑顔になる。それを訝しげに見つめ返した後に青山が言う「おい、たこジジイ、最高にポップじゃねぇか」のラストは、これまで悩める様々な人の人生を否定せずそっと後押しし続けてきた青山が、遂に初めて自分自身の人生を丸ごと肯定し、自分の背中を押した瞬間だったように思えてならない。

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ドラマ「珈琲いかがでしょう」のキャスト

青山一(あおやま はじめ) 演:中村倫也

移動珈琲店「たこ珈琲」店主。

移動珈琲車に乗り、街から街へ、行く先々で、人生に少し傷ついた人たちの心を癒していく。

爽やかで飄々とした王子様に見えるが、その裏には想像を絶する秘密が・・・!?

中村倫也のコメント

Q)テレビ東京の連続ドラマでのレギュラー出演は4回目となり、主演は今回が初となりますが、感想などお聞かせください。
オファーをいただくずっと前、一昨年に原作者のコナリさんとお仕事させていただきまして、その頃にこの漫画も読んでいたんです。たいへん楽しく拝読させていただきました。なので世界観の共有はバッチリかなと。
あとはテレ東のナナナ推しが楽しみです。笑

Q)「主人公の見た目や仕草、佇まいが中村倫也にしか見えない…」と原作ファンの待望論が現実になりましたが、「珈琲いかがでしょう」テレビドラマ化のオファーを受けた時の感想をお聞かせください。
そうですね、そういった声も僕のもとにも届いていて、「お待たせしました」といったところでしょうか。
これで僕以外の役者が演じていたら何よりもまず僕が文句を言っていたと思うので、良かったなと思います。笑
そしてドラマ化に際しまして、魅力的な監督陣、キャスト陣が集結しました。
青山という役を通じてホスト的な立ち位置もうまく演じられればと思います。

Q)原作もしくは台本を読んだ感想をお聞かせください。
原作からとても面白く、連ドラで見たいなと思っていました。
脚本を読み、青山とさまざまな人との関わり合いの中で機微が動いていく様を、丁寧に紡いでいければと感じています。

Q)青山一という役を演じるにあたっての思い、意気込みをお聞かせください。
影と包容力のある、珈琲屋のぽわぽわした兄ちゃんとしてまずは存在できればと思います。

Q)視聴者のみなさんへメッセージをお願いいたします。
知らぬ間にコーヒーカップについてしまった汚れを綺麗に落としていくような、そんな作品になると思います。
癒しとハラハラを内包するこのドラマをぜひ楽しんでいただければと思います。

杉三平(すぎ さんぺい) 演:磯村勇斗

青山の過去に深く関わる謎の男。

2人の間に一体何が・・・!?

磯村勇斗のコメント

Q)「珈琲いかがでしょう」ドラマ化でのオファーを受けた時の感想をお聞かせください。
珈琲が大好きな僕にとっては嬉しいドラマです。でも演じる “ぺい” という役が珈琲が大っ嫌いなので、この作品中は珈琲が嫌いになってしまうのかな、と不安です。
そして、中村倫也さん、夏帆さんとご一緒出来るのが楽しみです。

Q)原作もしくは台本を読んだ感想をお聞かせください。
珈琲の移動販売に出会う人々が、青山の淹れる一杯の珈琲で救われていく。
優しいタッチで描かれていますが、出会う人達の抱えている悩みや、生き方はギリギリ。
そんな人達に小さな幸せを届ける珈琲の力はどこか自分も共感できました。
思い詰めたときや、苦しいときに一杯の珈琲が心の穴を埋めてくれる。
読み終わったあと珈琲を飲んでいないのに体が温かくなりました。

Q)杉三平(通称・ぺい)という役を演じるにあたっての思い、意気込みをお聞かせください。
ペいはただのチンピラに見えるかもしれませんが、彼なりに正義を持って青山にアプローチしていきます。
彼の持つ「目的」を果たすために、ぺいとしての役目を全うしたいです。

Q)視聴者のみなさんへメッセージをお願いいたします。
今のご時世というのもあって、何かと考え事が多くなったり、生きるのが少し苦しくなることもあると思います。
少しでもドラマ「珈琲いかがでしょう」を通して、優しい気持ちになって頂ければと思います。

垣根志麻(がきね しま) 演:夏帆

誠実・丁寧・義理・人情がモットーの不器用女子代表。

仕事では要領のいい後輩に出し抜かれ、上司にも認めてもらえず、人の失敗の尻拭いをさせられる毎日に心が折れていたが、そんな中で偶然出会った「たこ珈琲」に癒されていく。

夏帆のコメント

Q)「珈琲いかがでしょう」ドラマ化でのオファーを受けた時の感想をお聞かせください。
実写化するんだ、という驚きと、想像していなかった監督の組み合わせに、心が躍りました。
そして主演の中村倫也さんが、漫画から飛び出してきたようにピッタリだと感動しました!

Q)原作もしくは台本を読んだ感想をお聞かせください。
さらっとしてるようで、エグみがあって、意外性のあるストーリーに引き込まれました。
原作に忠実さもありつつ、ところどころに心に残る荻上さんの台詞が散りばめられていて、ほっこりするけど、少しほろ苦い、そんな素敵な台詞たちを大切にしたいと思いました。

Q)垣根志麻という役を演じるにあたっての思い、意気込みをお聞かせください。
一生懸命でどこか憎めない魅力的な垣根さんをきちんと再現できるように頑張ります。

Q)視聴者のみなさんへメッセージをお願いいたします。
繊細であり大胆であり、とっても不思議な世界観でわたしも完成が楽しみです。
ぜひ、珈琲とともにご覧になっていただければ嬉しいです。

たこ 演:光石研

主人公・青山に大きな影響を与えたホームレスの男性。

ポジティブな性格で、ホームレス仲間からも慕われていた。

光石研のコメント

僕が演じたたこさんは、本当にセリフがいいんです。
「ど底辺の生活でも、せっかくなら彩りってもんが欲しいじゃないの」とか「小粋にポップに生きたい」とか。
日々の生活、営みの全てが珈琲の味に出る。何を見て、何に触れ、何を感じているか。
こんなセリフが僕、光石研自身に降りかかってきて、グサグサと刺さりました。
自分は何を感じ俳優をやっているか?こんな深いセリフを、ちゃんと魂込めて言えているか?
はたまた自分は、子供の頃に憧れていた大人になれているのか?自問自答出来る素敵な役でした!

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「珈琲いかがでしょう」を楽しもう!

ドラマでもバラエティ番組でも、良い番組というのは何度観ても面白いですよね。

このドラマ「珈琲いかがでしょう」もそのような作品なのではないかと思います。

これからもたくさん作られるであろうエンターテイメント作品を心赴くままに楽しんでいきましょう!

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